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神泡プロモーションさらに加速/サントリービール

投稿日:2020年2月20日

家庭向けプレモル「神泡サーバー」が進化

西田社長㊨と和田龍夫執行役員

サントリービールが「ザ・プレミアム・モルツ」の神泡プロモーションを加速させる。昨年のビール類市場(ノンアルコール除く)は前年比98%で推移する中、プレモルはブランド計で101%。2018年から展開する神泡プロモーションが奏功。今年は新ブランドメッセージ「つまり、ビールは、神泡。」のもと、製品リニューアル、販促強化で年間販売1735万c/s(101%/大瓶換算)を目指す。

西田英一郎社長は2月18日に都内で開いたマーケティング方針説明会で「泡はビールの履歴書」と語り、きめ細かな泡を作り出すプレモルの品質の高さを強調した。泡はビールにしかなく、ビールのおいしさに直結する価値。プレモルにとっては香りとコクを一層引き立てる存在であり、今年も泡をおいしいビールの選択基準にマーケティングを仕掛ける。

ブランド戦略テーマは「〝いいビール〟を〝ひと手間〟かけて 愉しむ豊かなビール時間を拡大」。まず2月に「ザ・プレミアム・モルツ」「同 香るエール」をリニューアル。新開発の神泡リッチ製法で一層華やかな香り、深いコク、心地良い後味に向上した。

家庭向け神泡サーバーも進化させ、これまでの4分の1サイズにコンパクト化した「神泡サーバー2020」を開発。絶対もらえるマイレージ型キャンペーンで年間140万個を投入し、ビールに泡をのせて完成させる「仕上げの神泡」体験を大々的に訴求する。3月21日からは俳優の堺雅人を起用した新テレビCM「仕上げのひと手間」篇でも、新型サーバーの機能性をうたう。

神泡サーバーを小型化

全自動サーバーも開発

料飲店では注ぎ手にフォーカスし、プレモル採用店舗で掲げる「プレミアム達人店」の看板を「神泡達人店」に変更する。全自動神泡サーバー(350ml缶専用)も開発し、ファストフードや駅売店など樽生ビールが設置できない小規模店での神泡体験を提案。イベント、SNSでの情報発信も積極的に行いプレモルのファン増大を目指す。

ビール離れやRTDへのシフトなど、市場は依然として厳しい環境が予想される。西田社長は「神泡プロモーションでプレモルのみならず、ビール市場全体の活性化を図りたい」と意気込みを語った。

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