総合力で業務用を攻める
UCCグループで業務用事業を担うユーシーシーフーヅは、7月1日から「UCCコーヒープロフェッショナル」に社名変更する。またUCCホールディングスは、バリスタ駐在型オフィスカフェ導入支援サービスのGarden(ガーデン)への出資を決めた。多様化する業務用コーヒーにおいて、長年の知見をいかしUCCブランドの存在感を高める。
ユーシーシーフーヅの川久保則志社長は、1月27日にUCCコーヒーアカデミー東京校(東京都港区)で会見し、社名変更の背景を説明した。
近年、業務用コーヒーは外食店のみならずホテルやオフィス、学校など業態、ニーズが多様化し有望市場として期待される。同社は業務用コーヒーを「スーパーマーケット以外のコーヒー」と再定義。広範囲におけるコーヒー提供へグループ間の連携強化、再編成を図りスピーディーかつ、きめ細かな対応に向け社名を変更する。
特にラッキーコーヒーマシンとの協業を進め、データベースの統合、IoTの活用などコーヒーとマシンのオペレーション、営業提案を迅速化。UCC上島珈琲とは製品開発、サッポロウエシマコーヒーなどとは地域戦略を加速する。
業務用市場は参入企業も多いが、今後は長年培ってきたコーヒーの知見を駆使しコーヒー豆の調達、マシンやフードメニュー提案、保守などUCCグループの総合力をこれまで以上に発揮する。川久保社長は「取引先の課題をワンストップで解決する、B2Bトータルコーヒーソリューションで競合他社との競争力を高める」と意気込みを見せる。
Gardenに対してもノウハウの共有、高品質豆の提供、バリスタの育成サポートを通じ、オフィスコーヒー事業の拡大を目指す。
2~4月には全国8会場で、業務用展示商談会「UCC Smile Festa 2020」を開催。業務用製品に加え、提案コーナーとして最高級エスプレッソ体験、「スイーツ」ガールズコレクション、繁盛店オーナーによるトークセッション、ライブキッチンでのデモンストレーションなどを企画している。
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