大腸をケアして健康長寿
武田コンシューマーヘルスケア、帝人、東亜薬品工業、森永乳業の4社は、大腸ケアに関連する企業による共同啓発事業体「大腸活コンソーシアム」を9月24日に設立。同日都内で会見し、設立の経緯や主な取り組み概要を説明した。
近年、腸内細菌の「メタゲノム解析」が可能になったことで、大腸に生息する腸内フローラの研究が飛躍的に進む。その結果、ビフィズス菌・酪酸菌などの善玉菌と、イヌリンなどの水溶性食物繊維をエサに大腸で産生される「短鎖脂肪酸」の働きが便通改善に作用するだけでなく、消化器や循環器、神経領域の疾病リスクを軽減することが明らかになってきた。一方で腸の健康をケアする〝腸活〟が社会に浸透しつつも、一般生活者においては大腸の役割や重要性についての理解が十分に進んでいない。
同コンソーシアムは、大腸に存在する腸内フローラの環境改善に寄与するビフィズス菌、酪酸菌などの善玉菌と水溶性食物繊維を扱う企業が中心となり業界の垣根を越えて連携。健康長寿の要となる大腸をより意識してケアする「大腸活」を通じて、大腸の重要性を広く啓発していく。
今後はWEBサイトを主体とした大腸活に関する継続的な情報発信、自治体・地域と連携した啓発の基盤づくりに取り組むほか、ロゴ入りの共通POPを制作し、店頭を活用した大腸活商品群の浸透と消費喚起を促す。
また、森永乳業は9月26日を「大腸を考える日」に制定。日本記念日協会から認定された。記念日の由来は大腸の形が数字の「9」に似ていること、「26」は腸内フローラの語呂合わせから定めたもの。同社では制定を機にさまざまな活動を通じて、記念日の普及および大腸に関する情報発信に努めていく。
なお、コンソーシアム参画企業が展開する主な大腸活商品として、武田コンシューマーヘルスケアと東亜薬品工業は酪酸菌配合の整腸薬「ビオスリー」、帝人は腸内細菌のエサとなる食物繊維を多く含むスーパー大麦「バーリーマックス」、森永乳業はビフィズス菌BB536を配合した「ビヒダス ヨーグルト」シリーズなどを販売している。
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