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たばこの煙から子ども達をまもろう~禁煙週間/厚生労働省

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すかいらーくHDは全席禁煙を進める

イベントの様子(左からすかいらーく谷会長、小峠さん、根本厚労相、ロート製薬山田会長)

厚生労働省は国民の生活習慣を改善し、健康寿命延伸に向けた「スマート・ライフ・プロジェクト」を2011年から取り組んでおり、5月31日には世界保健機関(WHO)が定める世界禁煙デーを迎えるにあたり、今年度のプロジェクト第一弾イベントを都内で開催した。

同省では1992年から世界禁煙デーが始まる1週間(5月31日~6月6日)を「禁煙週間」として禁煙対策、普及啓発を行っている。望まない受動喫煙の推進を図るため、昨年7月に成立した改正健康増進法の施行により、今年7月から学校・病院・児童福祉施設などの行政機関が原則敷地内禁煙。来年4月からは、それ以外の施設も原則敷地内禁煙となる。

今年の禁煙週間では「2020年、受動喫煙のない社会を目指して ~たばこの煙から子ども達をまもろう~」をテーマに、禁煙や受動喫煙対策を積極展開。「スマート・ライフ・プロジェクト」も、オフィシャルキャラクターとして狂言師の野村萬斎氏が就任し、健康推進企業を表彰する「健康寿命をのばそう!AWARD」も実施する。

イベントには根本匠厚生労働大臣が出席。国立がん研究センターによると、世界では一年間に800万人以上がたばこが原因で亡くなり、120万人が受動喫煙で亡くなっているという。喫煙者の配偶者が「たばこをやめてほしい」と希望する割合も6割超と高い。「一人でも多くの方が禁煙に関心を持ち、受動喫煙のない社会を築きたい」と将来像を述べた。

また禁煙活動に取り込む2社が招かれ、それぞれの事例を紹介。ロート製薬の山田邦雄会長兼社長は全従業員の喫煙者ゼロを目指したイベント「卒煙ダービー」、健康社内通貨制度を説明。すかいらーくホールディングスの谷真会長兼社長は店舗での全席禁煙を進めるほか、従業員に対しては「禁煙に向け家族からの応援も重要」と語った。

トークセッションではゲストにお笑い芸人の小峠英二(バイきんぐ)が登場。自身は非喫煙者だが相方の西村瑞樹はヘビースモーカーだとし、「非常につらい時がある。是非卒煙してもらい受動喫煙から逃れたい」と切実な願いを吐露した。

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