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「お~いお茶」ギネス認定に中谷美紀が花束贈る/伊藤園

投稿日:2019年5月24日

進出20年迎えた米国では独自の文化形成

授与式の様子(左から志田本部長、中谷さん)

伊藤園の「お~いお茶」が、「ナチュラルヘルシーRTD緑茶飲料(最新年間売り上げ)」(2018年推計19億6680万㌦)販売実績世界一としてギネス世界記録に認定された。5月23日に都内で公式認定証授与式が開かれ、CMに出演する女優の中谷美紀も駆けつけた。

「お~いお茶」は今年発売30周年を迎えた。「自然」「健康」「安全」「良いデザイン」「おいしい」を開発コンセプトに、世界初の急須式抽出機による缶入り「お~いお茶 緑茶」を1989年2月に発売。以降、世界初のペットボトル入り緑茶飲料、ホット専用や電子レンジ対応のペットボトル、「ほうじ茶」「玄米茶」など嗜好に合わせたバリエーションを展開してきた。18年の販売実績は過去最高の9000万c/sを突破し、緑茶飲料トップブランドとして市場をリードする。

授与式でマーケティング本部の志田光正本部長が、ギネス世界記録公式認定証を受け取り「身が引き締まる思い。これからも社員一同、精進していきたい」と感想を述べ、今後の取り組みについて説明した。

「お~いお茶」の展望を語る志田本部長

品質へのこだわりとして、最近は茶葉の大敵である酸化防止に向け〝鮮度〟をテーマに、味わいと容器の改良を進めてきた。今年は茶産地事業で開発した「旨み茶葉」を使用し、旨み成分が約20%アップした「お~いお茶 緑茶」を5月27日から発売。

環境面でも「お~いお茶 緑茶」の原料茶葉を22年までにGAP(適正農業規範)認証茶葉100%を目指す。また「お~いお茶」一部製品の容器は、今年6月から再生ペット樹脂使用の「100%リサイクルペットボトル」を採用し資源の有効利用を促進する。

海外事業も加速する。現在「お~いお茶」は北米、アジアを中心に30カ国以上で販売。米国のIT企業が集まるシリコンバレーでは、集中力や作業効率の向上といったクリエイティブサポート飲料として人気が高い。「世界のティーカンパニー」を標榜する中、志田本部長は「米国へは進出から約20年、独自の文化が築けた」と手応えを語る。

さらに会場にはCMに25年間出演する中谷さんが登場。志田本部長にお祝いの花束を贈呈し、ギネス世界記録について「自分のことのように嬉しい。これも伊藤園さんが長年、真摯に緑茶を追求された結果だと思う」と賛辞を贈った。中谷さんは現在オーストリアに在住しており、「ぜひヨーロッパでも『お~いお茶』を販売してほしい」と切望した。

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