「音でみるレシピ SOUNDFUL RECIPE」を公開
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会見の様子(右から赤坂氏、みきさん、ダイアローグ・ジャパン・ソサエティの志村季世恵氏)
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みきさんのデモンストレーション
味の素は、料理のインクルーシビティ(社会的包摂)向上を目指し、目が見える人も見えない人も使いやすいレシピサイト「音でみるレシピ SOUNDFUL RECIPE」を2月19日から公開した。
通常のレシピサイトは、画像・映像などのビジュアル中心で構成され、「きつね色」「肉の色が変わるまで炒める」といった、目が見えないと分からない表現が多く含まれている。そこで、より料理を楽しめるようにソーシャルエンターテイメント・プログラムを提供する一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティの協力のもと、全盲の視覚障がい者とともに新しいレシピサイトの在り方を構築する。
公開初日には都内で発表会を開き、味の素マーケティングデザインセンターコミュニケーションデザイン部の赤坂由美子氏がサイト開発の経緯などを説明。日本に住む全盲者のうち、晴眼者と同じようにガスコンロを使って料理をする人は少なくない。視覚障がい者との対話を通じて、視覚を使わず料理をおいしく作るコツが「音」にあると発見。「音でみるレシピ」では、スマートフォンなどの音声読み上げ機能を使って、料理名、食材、作り方を伝え、音に耳を傾けながら料理をする楽しさを目指す。
第一弾として、3月までに「AJINOMOTO PARK」に掲載されているレシピの中から100点をプロトタイプ版として公開。赤坂氏は「今後、継続して内容の改善、拡充に取り組みたい」と意欲をみせた。
また会場では、料理好きとして知られる全盲のみきさんがデモンストレーションを行い、にんじんを手際よくカットすると、タマネギ、肉などと一緒に炒め、肉野菜炒めを作り上げた。「音でみるレシピ」については、「とても使いやすく、画期的なサイト。より一層、楽しく料理ができる」と喜びを表現した。なお同サイトでは公開するレシピの内、10点でみきさんの特別サウンドコラムも用意している。
レシピサイト「音でみるレシピ SOUNDFUL RECIPE」
https://www.ajinomoto.co.jp/event/otodemirurecipe/
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