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若年層の節約意識高まる/日本生協連

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食費節約の実態と傾向

日本生活協同組合連合会(日本生協連)は、組合員を対象に「節約と値上げ」の意識についての調査を実施。若年層の節約に対する意識は引き続き高い傾向にあることが分かった。(調査期間:5月14日~5月19日、調査方法:インターネット調査、有効回答数:6536件)

調査の結果、全体の約94%が日頃から節約を意識していると回答。節約を意識する理由として「モノやサービスが値上がりしているから」(59.9%)が最も多く挙げられた。その他、貯蓄や将来の不安も大きな要因とされ、値上げによる経済的不安が節約意識を高めていることが浮き彫りになった。

特に注目されるのは若年層の節約意識の高さだ。20代の76.8%が「ふだんの食事」を節約対象としており、昨年より9.7%増加。一方、食品購入時に「時短」を重視し、多少高くても購入する傾向が若年層に見られた。20代の47.7%、30代の49.4%が「時短」を理由に挙げており、若年層の「時短」に対する意識の高まりが顕著であった。

食費を節約する方法としては、全体の77.0%が「セール時に購入する」と回答。年代別では、若年層は「安く買える購入先で買う」や「お得な大容量品を買う」の割合が高く、シニア層は「使い切れるサイズを買う」、「必要以上に買わないようにする」が高い割合を示した。この調査では、若年層とシニア層で異なる節約方法を取ることが判明した。

普段の食料品購入時には「コストパフォーマンス」を重視する声が最も多かった。「個数・グラムあたりの価格の安さを見る」との意見も多く、特に若年層がこの回答を選ぶ傾向が分かった。

今後の節約意識については、約6割の人が「食費は今と同程度節約したい」と回答。しかし、20代では「今まで以上に節約したい」という意見が39.7%と、他の年代と比較して高く、一方で「食費は今と同程度節約したい」を回答する割合は49.7%と昨年時よりも11.9%減少した。

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