東京虎ノ門に「TARO TOKYO ONIGIRI」1号店
東京・虎ノ門ヒルズ(東京都港区)の道路はさんだ対面に、新スタイルのおにぎりテークアウト専門店「TARO TOKYO ONIGIRI」第1号店が5月10日にオープンした。
運営するのは、元気寿司・雪国まいたけ・豊洲市場などを運営している米卸業国内トップの神明ホールディングス(兵庫県神戸市、藤尾益雄社長)と、スシローを回転寿司の売上日本一に導いた元COOが立ち上げたまん福ホールディングス(東京都渋谷区、加藤智治社長)によるおにぎりチェーンベンチャー合弁会社のRICE REPUBLIC。
「米文化を原点進化して、おにぎりの魅力を世界へ。」をテーマに、日本食文化の源流であるおにぎりをグローバルに発信していく。
TARO TOKYO ONIGIRIで提供するのは、米・塩・海苔と具材にこだわった創作おにぎり。
白米は宮城県登米産「ひとめぼれ」、塩は米の産地である登米にほど近い宮城県石巻産の「伊達の旨塩」を使用。
有明産の海苔は個包装し、磯の香りとパリパリ食感を楽しんでもらえるよう食べる直前に自分で巻いてもらうスタイルにした。
具材は梅・鮭・タラコなどの定番食材をベースに、国産の魚介類や調味料に加えてカレーやチーズなども組み合わせた計11種類(1個税込250~420円)を用意。具材比率が15%(通常のおにぎり比べて1.5~2倍相当)と多く食べ応えあるのが特長で、定番具材を中心に玄米・黒米バージョンもあり開店時メニューは約20種類。
いずれも具材はご飯の中に入れるのではなく、おにぎりの上に乗せるスタイル。販売時には透明フィルムで個包装したものが店頭に並べられるため、具材の美しさも見て楽しめる。
また、こだわりはブランディング全般におよんでいる。
TARO TOKYO ONIGIRIのロゴデザインや店舗内装などの空間演出は、世界的に活躍するアーティストのTAKAHASHI HIROKO(高橋理子)が手掛けた。
店内にはショーケースなどはなく、大きな作業台兼陳列台が入口正面にたたずんでいる。
おにぎり各種は作業台兼陳列台の上の木製盆に種類ごとに並べられ、客が自由に選んで精算するシステム。
釜での炊飯から盛り付けまで一連の製造作業を店内で行うため、客が製造工程や衛生・安全具合を直接チェックすることもできる。
客と販売員との距離が近く対話も可能であることから、今後の季節メニューなどには客の意見も取り入れていく考えだ。
(※新型コロナウイルス感染防止対策を十分に行ったうえでの対面販売)
今後の出店計画は、今年度内では直営店3店舗を順次立ち上げる。イートインスタイルや、昼はおにぎり店・夜は日本酒バーなどに転身するハイブリッド営業などについても検討しており、直営の2号店・3号店は実験的要素が多分に含まれた店舗となる可能性が高い。
また、2027年3月期までに直営店30店舗とフランチャイズ100店舗を出店する計画で、達成すれば国内随一のおにぎりチェーン店となる。
海外展開も計画しており、アメリカやヨーロッパ(パリ・ロンドン)、中国をはじめとするアジア圏での出店が検討されている。
「TARO TOKYO ONIGIRI」Instagram公式アカウント
https://www.instagram.com/tarotokyo_onigiri/
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