サステナ活動を缶で表現
UCC上島珈琲は、昨年から展開する産地にこだわるプレミアム缶コーヒー「UCC ORIGIN BLACK」シリーズの第3弾「ルワンダ&ブラジル」(275gリキャップ缶、178円)を4月4日から発売した。同日都内で発表会を開き、マーケティング本部長の里見陵副社長と、農事調査室の中平尚己室長がトークセッションを交え商品への思いを語り合った。
UCCグループは昨年10月、新経営方針として「私たちの存在意義(パーパス)」「私たちの価値感(バリュー)」を策定し、コーポレートメッセージを「ひと粒と、世界に、愛を」へ一新。また生産国での栽培から原料調達、研究開発、焙煎加工、販売、品質保持、さらに文化、教育に至るまで一貫しコーヒー事業をグローバル展開する全てのプロセスにおいて独自のサステナビリティー活動に取り組んでいる。
気候変動、小規模農園への対応など課題もあるが、里見副社長は「コーヒー従事者の豊かな暮らし、持続的成長のために生産国支援を続ける」と明るい未来を見据える。
そして産地(ORIGIN)をはじめ、サステナビリティー活動を缶コーヒーに詰め込んだのが「ORIGIN BLACK」シリーズだ。第1・2弾ではブルーマウンテン、モカ、キリマンジャロを使用し、飲用者の76%が「とてもおいしい」、64%が「とてもリピートしたい」と回答するなど高評価を得ている。
新商品では、これまで品質向上に携わった「ルワンダ フイエマウンテン」(最高等級・ルワンダA1)、「ブラジル エスピリトサント」(UCC品質コンテスト入賞豆を一部使用)の希少性の高い原料を通常品の1.2倍使用。さらに豆の個性を最大限引き出す単品焙煎、バランスの良い味わいになる天然水での2温度帯抽出、香料無添加で仕上げた。初年度販売目標は20万ケース。
中平室長は、ひと口飲むと「コーヒー感、コクは残しつつ、ルワンダの特長を生かしたグリーンアップルのようなフルーティーな味わい」と表現。2種類の豆だからこそ作り出せた、複雑な味わいに自信を見せた。
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