再生PETをコーラ、コーヒーにも導入
コカ・コーラシステムは、環境配慮活動の一環として100%リサイクルPETボトルの導入を拡大する。5月13日にオンライン開催したサスティナビリティー戦略発表会で、日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ社長が詳細を説明。「コカ・コーラ」イメージキャラクターの綾瀬はるとのトークセッションも行った。
100%リサイクルPETボトルは昨年の「い・ろ・は・す 天然水」に続き、新たに「コカ・コーラ」「ジョージア ジャパン クラフトマン」に採用し5月31日から発売する。これによりCO2排出量は1本当たり約60%、年間約3・5万t、石油由来原料による新規プラスチックを約3万t削減が見込まれる。
同社は2018年1月に発表した「容器の2030年ビジョン」に基づき、使用済みPETボトルを回収し、新たにPETボトルとして再生する「ボトルtoボトル」を推進。現在のリサイクルPET使用率28%を22年には50%に引き上げ、30年には100%サスティナブル素材(リサイクルPET樹脂90%、植物由来PET樹脂10%)に切り替える。
ガルドゥニョ社長は今回の取り組みについて「廃棄物ゼロ社会の実現への大きな一歩」と自信を見せた。100%サスティナブル素材化は、使用済み容器の適切な回収も重要。今後専用のリサイクルボックスの設置やYouTube、LINEを活用し消費者にリサイクルへの協力の呼びかけを強化する。
またトークセッションでは、綾瀬さんはリサイクルへの関心が高く、日ごろから飲み終わったPETボトルはキャップ、ラベルを剥がして廃棄しているエピソードを披露。「リサイクルには小さな積み重ねが大切」と力強く環境への配慮を呼びかけた。
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