ウェビナー〝自宅がレストラン〟を開催
在日イタリア商工会議所は、イタリアで注目されているミールキットに焦点を当てたウェビナー「自宅がレストラン」を4月21日に開催。イタリア在住でイタリア料理の著書も出版したジャーナリスト・写真家の池田匡克氏を講師に招き、イタリアの食事情と、日本でのミールキットの可能性について紹介した。
イタリアでは新型コロナの影響で3度のロックダウンに踏み切り、飲食店も制限を設けながらの営業を続けている。こうした中で注目されているのが、外出せず自宅でもレストランと同じ本格的な食事が楽しめるミールキット。店で仕込んだ本格的なソースや素材をセットしており、家庭で調理すれば有名店の本格的な味が楽しめる。デリバリー・テークアウトとは異なり料理の楽しみも生まれ、調理方法を紹介するレシピや動画配信など調理しやすい工夫も充実。パスタやハンバーガーなどのほか、なんとイタリアの食文化である食前酒「アペリティーボ」もキット化。カクテルとフルーツなどのセットが届くという。日本でも今後、ミールキットの需要が高まる期待がある。
今回のウェビナー開催に当たり、参加者には本格イタリア料理が楽しめるミールキットを限定配布。東京の渋谷などでイタリアンレストランを運営するLIFEが、特別にイタリア産食材のキットを考案。中身は生パスタのパッパルデッレ、ゆでる際の岩塩、自家製トマトソース(イタリア産トマトピューレ使用)、ブッラータチーズと全イタリア産。同店ではコロナ禍を機にミールキットの販売を開始。季節ごとにソースを変えるなど幅広いメニューが好評で、リピーター獲得に手応えを得ているという。
在日イタリア商工会議所では、イタリア食材を使ったミールキットの日本での定着を推進。本格イタリアンレストランを認定する「イタリアンレストラン品質認証マーク」認定店のミールキットを、同会議所SNSなどを使いPRしていく。
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