タモリさんも免疫ケアに興味津々
〝免疫ケア習慣〟をテーマにキリンホールディングスが、好調な「プラズマ乳酸菌」事業を加速させる。外部パートナー企業と手を組み関連商品を拡充するほか、需要増を見込み2023年には菌体生産を倍増する。
独自素材「プラズマ乳酸菌」は、免疫細胞全体を活性化させる「プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)」に働き、外敵に対する防御システムが機能する。昨年11月に「プラズマ乳酸菌」を使用した、日本初の免疫機能の機能性表示食品「iMUSE(イミューズ)」ブランドを立ち上げ好調な売れ行きを見せる。今年1~8月の販売金額は前年比約6割増、年間目標も110億円から135億円に上方修正した。
しかし磯崎功典社長は9月9日の発表会で、「免疫への関心は高まっているものの、食品やサプリメントの摂取など積極的に対策している人は少ない」と指摘。「プラズマ乳酸菌」の認知拡大に向け、さらなる商品の拡充が必要だと判断した。
グループからは新たに「iMUSE プラズマ乳酸菌 サプリメント」(7日分×4袋、3300円)、キリンビバレッジ「午後の紅茶 ミルクティープラス」(430mlPET、143円)、「生茶 ライフプラス 免疫アシスト」(525mlPET、143円)、小岩井乳業「iMUSE ヨーグルト低脂肪」(100g、120円)を9月28日から順次発売。
さらに外部パートナー企業にも菌体を供給し、機能性表示食品として開発。オリヒロプランデュは9月6日から「オリヒロ ぷるんと蒟蒻ゼリー パウチ プラズマ乳酸菌(巨峰味)」(20g×6個、オープン価格)。カンロは10月4日から「ピュレグミ iMUSE プラズマ乳酸菌」(59g、183円)。森永製菓は11月30日から「免疫ケア プラズマ乳酸菌ココア」(85g、380円)、「同 プラズマ乳酸菌チョコレート」(40g、165円)、「inのど飴〈りんご味〉」(61g、330円)をそれぞれ発売し、ライフスタイルに合わせた商品提案を推し進める。
磯崎社長は「免疫ケアのベストソリューションは、プラズマ乳酸菌だと確信している。国とも協力体制を築く」と力強い。23年には乳酸菌原料の生産拠点「iMUSE ヘルスサイエンスファクトリー」(埼玉県狭山市)の設備を増設し、「プラズマ乳酸菌」菌体の生産能力を倍増させ年間約28tに拡大する。ベトナム、北米など海外事業にも力を入れ、27年には「プラズマ乳酸菌」の売り上げを現在の約3.5倍となる500億円、事業利益20%を目指す。
またプロモーションには、博識で知られるタモリさんをブランドアンバサダーとして起用する。日々の体調管理に散歩を行っているタモリさん。免疫ケアへの関心も高く、「『プラズマ乳酸菌』の摂取を多くの人に伝えたい」と意気込みを語った。
「プラズマ乳酸菌」特別サイト
https://www.imuse-p.jp/plasma/
2021年9月20日付