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強みのメニュー提案力で外食支援へ/キユーピー

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PBFの本格展開を検討

キユーピーは、9月9日に発売する業務用の秋季新商品・リニューアル品計19品を7月9日に発表。家庭内食への間接的な取り組みを強化すべく、同社の強みであるメニュー提案力を生かした商品ラインナップで、幅広い業態に展開していく。併せて、6月30日に第1弾商品「HOBOTAMA(ほぼたま)」を発売した、プラントベースフード(PBF)事業の今後の展開にも言及した。

発表会では冒頭、7月5日に就任したフードサービス本部の岩田清司本部長=写真=が、今年度上期(2020年12~5月)の取り組みと、今春発売した商品の反響などを紹介した。

外食・中食の市場規模は今年1~2月ごろを底に回復基調にあり、現在では昨年4月比130%超までに回復。同社フードサービス部門の売上高もほぼ同水準で推移し、堅調を維持している。

上期では中食・外食事業者への回復支援として、外食に近い味づくりの商品展開や野菜をより多く摂取できるメニュー提案を積極的に行った。中でも、昨年2月に業務用新商品として発売した「キユーピー ペイザンヌサラダ ドレッシング」は好評につき市販用を2月に発売。メニュー提案力の強さを発揮し、新たな定番サラダの創出に成功した。また、デリカ向け「同 ほしえぬ フライドガーリックソース」やベーカリー向け「同粗挽きブラックペパーマヨ」なども好評だ。

秋冬の新商品・リニューアル品は健康訴求・食品ロス削減・環境問題などのニーズに応えつつ、アフターコロナにも備えた。いまだ厳しい状況が続く外食事業者には期待感も込め、支援強化に向けた開発商品を投入する。

新商品「同 こく味黒胡麻ドレッシング」1000mlは、黒ごま特有の香ばしい香りと風味で、和・洋・中・アジアンなど多様なジャンルのメニューに合うのが特長。酢と食用油を粗く混ぜ合わせ、シェフが手作りしたような状態を独自技術「シェフズエマルション」で再現した。また「スノーマン 具沢山ソース サルサピカンテ(高粘度タイプ)」300gは既存品の少量形態。テークアウトメニューの多様化だけでなく、人手不足にも貢献する。

注目のリニューアル品は、メニューの高質化に寄与する「キユーピーのサラダ」ブランドの5品。中でも「同 燻製ベーコンのポテトサラダ」1kgは燻製感を見直し、香りとうま味がアップしてより上質感のあるポテサラに。また、卵加工品「スノーマン ハーフたまご(半熟風)」「同 目玉焼風まるオムレツH」「同 まるコロたまごHA」の3品は、独自の半熟技術により卵黄部の色調と卵白部の滑らかさが大幅に向上した。

PBF事業の今後について、岩田本部長は「PBFは大きな柱になる」との見解から、本格的な展開は慎重に進めるべきとの姿勢を示した。一方、「HOBOTAMA」の発表直後に事業者から注文やサンプル請求、消費者からも市販品販売などの要望が多数寄せられた。これを受け、シリーズ化以外に他の商品展開も検討している。

2021年7月19日付

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