大人も満足なグラノーラを新提案

マーケティング部のメンバー
2024年のシリアル市場は前年比109%と伸長し、過去最高規模の約564億円に到達した。そのうちグラノーラは、前年比116%の2桁増と需要をさらに拡大。日清シスコでは主力の「ごろグラ」がブランド全体で117%と高伸長を記録した。市場の増勢を受け、同社では健康志向をはじめ簡便性やタイパ意識の高まり、コメ代替特需などを追い風に、新商品「ごろグラGran meal(グランミール)」2品を9月15日に新発売する。食文化の創造を掲げ〝第3の朝食〟として市場のさらなる拡大に挑戦する。
同社では8月、商品発売に先駆けて都内で試食体験会を開催。マーケティング部第一グループの関根友代ブランドマネージャー=写真中央=は、健康志向やタイパ意識の高まり、温暖化、米不足や自然災害などの複数の要因が市場拡大のベースにあり、「引き続き追い風が吹いている」と展望した。
同社ではグラノーラの喫食を離反した人や認知のある非喫食者の食べない理由を調査・分析。その結果、「甘さ」「味の飽き」が挙げられ、20~30代女性を軸にターゲットを定めた。キーワードは「素材へのこだわり」「ヘルシー」「SNS映え+ご自愛」の3つ。

新商品「ごろグラ Gran meal」
新商品「ごろグラ Gran meal」は2品共通でオーツ麦主体の生地にナッツペーストをねり込むことでやさしい甘さで、香ばしい味わい。「いちごとカシューナッツ」はスライスいちご、カシューナッツ、パンプキンシード入りで華やかさを加えた。「マカダミアとアーモンド」はマカダミアナッツ、アーモンド、パンプキンシード入りの、香ばしさとコクが合わさった。既存の「ごろグラ 贅沢果実」に比べて甘さを3分の1以下に抑えることで、続けやすい味わいにこだわった。オーツ麦100%の生地に蜜をかけて焼き上げ、コク深い味わいと、しっとりとした食感が牛乳、豆乳だけではなく、ヨーグルトのなめらかな舌触り、風味とも好相性。甘さ控えたことで様々なアレンジが楽しめる。
また、甘さ控えめな設計だからこそできる、高いアレンジ性の魅力を発信。「グリークヨーグルトボウル」「アサイーボウル」「グラノーラのチョコレートバー」「さつまいものデリ風サラダ」など、菓子作りや惣菜づくりへの活用もすすめる。関根氏は「自分好みのアレンジで、グラノーラをもっと身近な存在に感じてもらいたい」との想いを語った。
食文化への定着に挑戦
山田道明社長

山田社長
シリアル市場について
24年のシリアル市場の中でも、グラノーラは非常に好調な推移で着地した。今年に入っても増加傾向は続いている。その理由は日本の中でもコロナ禍以降、健康意識が非常に高まったこと、そして時短、簡便性への需要が高まり、第3の朝食として市場に定着し始めたと捉えている。
欧米に目を転じ、まだまだ日本は欧米に追い付ける可能性やポテンシャルがあると考えている。日本の一部のお客様からは「やや少し甘い」「ちょっとお菓子っぽい」という声もあり、朝食の定番という位置までには、もう少し距離がある。
新商品「ごろグラ Gran meal」
オーツ麦100%のしっとりとした生地、甘さを控えた味わい、そして豊かな素材感、まさに大人の皆様に十分堪能して頂けるグラノーラが完成した。日清シスコはシリアルをもっともっと身近で健康的なものとして、市場にしっかりと文化として定着するような挑戦を続けていく。
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