THE FOOD WEEKLY

Pickup イベント・講演 冷凍食品

〝究極の利便性〟へ冷凍食品で未来に応える/ニチレイフーズ

投稿日:

大阪・関西万博に「テラスニチレイ」を出店

万博限定メニューを提供

ニチレイフーズは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)内の「EARTH TABLE~未来食堂~」エリアに、レストラン「テラスニチレイ」を出店している。ニチレイグループとして、前回1970年の大阪万博以来、55年ぶりのレストラン出店となる。

前回の大阪万博は、高度経済成長の真っ只中。共働き世帯が増加し家庭用冷凍食品の利用が進み、いわゆる「食の外部化」ニーズが高まった時代だった。そんな中、当時の日本冷蔵(現在のニチレイ)はレストラン「テラス日冷」を出店し、ハンバーグやビーフシチューなどの業務用冷凍食品を均質に大量調理して迅速に提供することで、多数の注文に応え好評を得た。「テラス日冷」が確立した冷凍食品の活用手法は、その後の外食オペレーションのさきがけとなり、業務用を中心とした冷凍食品の発展に寄与した。そして今回、大阪・関西万博の「テラスニチレイ」でもまた、未来に向けた社会課題や生活者ニーズに対して、独自技術を活用し〝究極の利便性〟を叶える冷凍食品で応える。

注目は、万博のために開発した3つのメニュー。「スペシャル炒飯」(1,500円~)は、生産ラインに鉄鍋を使うなど同社の技術を結集。TechMagic社の最新炒め調理ロボ「I-Robo2」を活用することで、冷凍炒飯の美味しさと再現性と、人手不足にも対応する。味付け(醤油、旨辛、にんにく)やトッピング(炒め卵、焼豚など)を自分好みにアレンジでき、一人ひとりの食の好みや嗜好性の違いといったニーズにも応える。また、米粉と凍結粉砕した様々な食材を組み合わせる再成形米技術によって作り上げた「たんぱく米」を使用し、一食でたんぱく質40g摂取できる「every One meal 炒飯」(1,500円~)も1日30食限定で提供する。

「凍ったまま食べられる今川焼」(300円)は、凍ったままアイス感覚で食べられる今川焼で、万博開催中の夏の暑さを想定し手軽にクールダウンできる。凍りにくいあずきあんを採用し、生地の水分量を抑えるなど工夫により、凍ったままでも美味しく食べられる。生地には、訪日客にも人気の京都宇治抹茶を練り込んだ。

「アセロラ Mix スムージー」(700円)は、劣化の早いアセロラを冷凍保存し、果肉・皮・種もまるごと使用した。レモン果汁の約34倍のビタミンCを含むスーパーフルーツ・アセロラを余すことなく活用したいというサステナブルな思いから開発した。

さらに大阪・関西万博のテーマ事業「シグネチャーパビリオン」において、小山薫堂テーマ事業プロデューサー(いのちをつむぐ)がつくる「EARTH MART」に、シルバーパートナーとして協賛。同パビリオンの展示コンテンツのひとつ「進化する冷凍食」では、様々な食材を凍結粉砕することで作られた長期保存することのできるパウダーを展示。そのパウダーをベースに米の形に再成形したり、料理に転用することで、新しい価値を持つ未来の食品の可能性が提示する。

previous arrow
next arrow
Slider

「大阪・関西万博」特設サイト
https://www.nichireifoods.co.jp/expo2025/?toprecommend

WEB限定記事

-Pickup, イベント・講演, 冷凍食品

Copyright© フードウイークリーWEB|週刊食品 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.