好調RTD9%増を計画
サントリースピリッツは、好調なRTDカテゴリーから〝果実以上に果実〟を感じる味わいを目指した新シリーズ「CRAFT-196℃(クラフトイチキューロク)」を3月29日から発売する。開発に当たっては、ニーズが高まる食に対す信頼感や作り手のこだわりに着目。-(マイナス)196℃製法による果実浸漬酒、スピリッツリキュール工房の原料酒、そして長年の知見を生かした技術で果実感の高い味わいを実現した。
フレーバーは3種類。「ひきたつレモン」「ひきたつみかん」(各アルコール度数7%)は、レモン、オレンジのピール蒸留酒を加えることで果実感を際立たせた。「ひきたつりんご」(アルコール度数6%)は、ホワイトブランデーを加え、まるで果肉を食べているような味わいに仕上げた。各350ml缶(149円)、500ml缶(203円)。積極的な販促を仕掛け、初年度販売量500万ケース(6L換算)を計画する。
酒類総市場は近年縮小傾向にある一方、RTD市場は家飲み需要、ライフスタイルの変化を背景に拡大しており2021年の販売量は過去最高の2億7500万ケース(前年比107%)を更新。そんな中、サントリーは、1億1279万ケース(112%)と市場を上回る伸びを見せた。主力ブランド「-196℃」「こだわり酒場」「ほろよい」による市場のけん引、さらに「のんある晩酌」、糖質オフの「グリーンハーフ」といった新ブランドも貢献した。
3月1日には都内で事業戦略説明会を開き、RTD・LS事業部長の鈴木あき子執行役員が登壇。RTDユーザーは度数や味わいの選択、食中飲用、健康価値を求める傾向が強まっていると分析し、マーケティングに生かす考えを示した。
今年も主力ブランドの強化はもちろん、新たな提案で市場を刺激する。「CRAFT-196℃」を展開するほか、2月からコンビニで先行発売した「翠ジンソーダ缶」が計画を上回る販売で手応えをつかむ。充実のラインアップで、RTD計の年間販売計画1億2340万ケース(109%)の達成にまい進する。
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