20~30歳代を中心に需要が拡大
サントリーワインインターナショナルが2月に発売した「サントリーワインサワー350ml缶」が好スタートを切った。発売1.5カ月で初年度計画(25万箱)の7割を達成し、販売計画を35万箱に上方修正。3月30日には、その好調要因や今後の展開についてオンラインで説明した。
2019年までは減少傾向にあった家庭用ワイン市場は、20年に20~30歳代を中心に需要が拡大し、前年比107%と回復に転じた。同社ではワイン訴求の好機として、より気軽に楽しめるワインサワーを缶入りで発売。3月下旬までの購入者は40歳代以下が65%と、ワインに比べ多くの若年層を取り込むことに成功した。
ワインの高級感や味わいが感じられる一方で、缶入りサワーという親しみやすさもあり、若年層の消費マインドを刺激。また、パッケージに記載の「レモンひと搾り」のメッセージが、レモンサワー系RTDを好むユーザーのトライアル需要を呼び込んだ。
同社はハイボールをはじめ、ジンやRTDなどで炭酸割の提案を続けてきた。また、海外ではワインスプリッツァーと呼ばれるワインの炭酸割が一般的。国内でもワインを炭酸で割る「ワインサワーカテゴリー」の創造を仕掛ける。まずは夏場に向けて、デジタル・店頭で飲み方や食事とのマッチング提案を積極的に展開する。「割るだけワインサワー」や和スパークリングワイン「雫音(しずね)」、缶入りスパークリングワイン「ボッリチーニ」「赤玉パンチ」シリーズなどとともに、新たな市場の定着を図る。
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