今年は安値を示す


小西理事長

池田会長
奈良県三輪素麺工業協同組合(小西幸夫理事長)と奈良県三輪素麺販売協議会(池田利一会長)は2月5日、大神神社(奈良県桜井市)で、2026年の三輪素麺の卸値を占う神事「卜定祭」を執り行った。今年の神託は「安値」を示し、「誉18㎏木箱」は前年より600円高の1万2600円に決定した。
当日は製造・販売関係者をはじめ、製粉関係者、全国乾麺協同組合連合会の日永田和隆専務理事、日本手延素麺協同組合連合会・兵庫県手延素麺協同組合の三木秀敏理事長ら約80人が参列。祝詞奏上の後、巫女による「浦安の舞」や玉串拝礼が厳かに行われた。
神事後は三輪そうめん音頭保存会と共同組合婦人部が三輪素麺掛歌を披露。関係者も輪に加わり、業界の結束を深めた。
近年は気候変動による生産への影響や少子高齢化といった課題が顕在化する中、小西理事長は「組合員数は減少傾向にあるが、後継者育成が進む事業者も出てきている」と語る。また、大阪・関西万博を振り返り、「三輪素麺を国内外に発信できた。今後もブランド価値を守りながら、安定供給と需要拡大に取り組む」と意欲を示した。
直会では、就任後初参加となった三木理事長が「業界全体で心を新たにし、手延べ素麺の発展に尽力したい」と呼びかけた。中締めを務めた池田会長は「にゅうめんの訴求を強化し、夏場に限らず四季を通じて楽しんでもらえる食文化として広げていきたい」と強調。最後に、映画監督・河瀬直美氏の言葉を引用し、「歴史ある伝統を守るために変化していく」と述べ、今後への決意を示した。
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