日本各地の美味を厳選

2025年お歳暮商戦に向け出陣式
近鉄百貨店(大阪府大阪市)は10月15日、ネットショップで2025年の歳暮商戦「2025近鉄 冬の贈りもの」がスタートした。10月29日には、あべのハルカス近鉄本店他計7店舗を皮切りに各店で店頭受注を順次開始。同日、あべのハルカス近鉄本店で出陣式を実施した。アイテム数は約1480点を揃え、売上は前年並みを目指す。
近年のお歳暮商戦は、従来の「儀礼的な贈答」から「日頃の感謝を伝えるギフト」へと需要が広がっている。また、年末年始を自宅でゆっくりと楽しみたいというニーズもあり、自分や家族、帰省先や親しい友人に贈ることも想定したギフトの品ぞろえも強化している。
今年のお歳暮商戦では、「実りの宝箱 日本列島美味紀行」と題して、全国各地の美味を大々的に特集。この企画は、単なるギフト提案に留まらず、地方創生の観点も重視しており、普段なかなか味わう機会の少ない離島の特産品など、特別感のある全国各地の美味を厳選して集めている。「冬の贈りもの」を通して、日本の豊かな食の恵みと地域の魅力を訴求する。近鉄百貨店商品政策部の伊藤篤課長は「中元では関西と世界の食を発信した。今回の歳暮では、関西と世界をつなぐ、日本各地の厳選した美味を届けたい」と意気込みを語った。
また、自家需要に特化した自宅用限定カタログでは、物価高への対応として、コスパの良い「理由(わけ)ありグルメ」や、大人数の親戚同士での集まりにも利用できる「食卓レスキュー!大容量グルメ」を展開。ほかにも、年末年始にかけ何かと慌ただしくなる家庭のお助けアイテムとして、時短で手軽に楽しめる「レンチングルメ」も強化した。
一方、ビールギフトについては大手メーカーが主力品に絞り込み、当初予定していた約80品目から30品目へと縮小。好調カテゴリーの洋菓子を積極的に展開していく。
今夏の中元商戦では、単価が上昇する一方、儀礼需要の減少により全体では微減で着地した。ただし、自家需要は堅調に推移し、価格改定の影響も一巡したとみられる。なお、残暑の長期化を受け、ギフトセンターの開設は昨年より約1週間遅れてのスタートとなった。
WEB先行記事







