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〝キン冷サン生〟新梅田食道街にモデル店/サントリーHD

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瓶ビールの魅力再発見へ、徹底冷却で新たな価値訴求

サントリーホールディングスは、「サントリー生(サン生)」の新たなプロモーションとして、「キン冷サン生」体験ができるモデル店舗を、梅豊(長瀬雄一郎社長)と共同で新梅田食道街にオープン。期間は5月1日から10月13日まで。

瓶ビール市場は生樽や缶製品に押され、90年代初頭をピークに縮小傾向にある。しかし、「自分のペースで飲める」「風情や情緒を楽しめる」といった理由で、20~30代の若年層から再び支持を集めつつある。こうした若年層の嗜好に応えるべく、同社は「キン冷サン生」を新たなコンセプトとして打ち出した。

暑い夏にキン冷サン生を

モデル店舗「瓶ビール研究所 立呑み きんなま」では、ビールの温度管理に徹底的にこだわり、瓶ビールの魅力を最大限に引き出す。一般的な冷蔵庫で冷やした瓶ビールは3度程度であるのに対し、同店では24時間冷蔵庫で冷やした瓶を、さらに大量の氷を使用した氷水で30分以上冷却することで、提供時の温度を1度以下にまで抑える。また、グラスの飲み口の厚さや温度にも配慮することで、最高の状態の瓶ビールを楽しむことができるという。

企画担当部の野村部長

梅豊の長瀬社長

1日の提供本数は約45本と限られるが、これは品質を重視するからこその設定だ。長瀬社長は「本数を絞ってでも、最高の状態でビールを楽しんでいただきたい」と強調。これまでの来店客の反応についても「特に若いお客さまからは感動の声が届いている」と手応えを示した。

また、サントリー近畿営業本部企画担当部の野村修嗣部長は「近畿圏は全国と比較しても、瓶ビールの飲用が盛んな地域。ぜひ一度、〝キン冷サン生〟を味わってほしい」と述べた。

今回の取り組みでは、タライやバケツ、ボトルクーラーなど「キン冷サン生」専用ツールを導入。見た目や体験も重視した演出で、ユーザーに新たなビールの楽しみ方を提案する。近畿圏では5月から約50店舗の飲食店と連携し、ブランド認知拡大・販売数増加を目指す。

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