生産者が来日し、今年のワインを紹介
2024年の「ボジョレーヌーヴォー」が11月21日に解禁。阪急阪神百貨店とサントリーは同日、阪急うめだ本店で報道関係者向けの取材会を開催した。取材会では、生産者が今年のボジョレーヌーヴォーの魅力を紹介し、試飲なども実施した。
会場には国内のボジョレーヌーヴォー売上№1ブランド「ジョルジュ デュブッフ」社の取締役、アドリアン・デュブッフ・ラコンブ氏が来日。今年の作柄について「春から初夏にかけて雨が多かったが、8月は暑く乾燥し、9月は穏やかな気候に恵まれぶどうは完熟した」と説明した。
収穫量は昨年を下回ったものの、生産者たちの努力により品質は非常に高いものとなった。色は濃いルビー色。味わいは「果実が踊るようなジュワッとジューシーな味わい」と評され、「例年以上にフレッシュさを感じられるのが特長」と述べた。
今年の市場は昨年並みの16.5万箱と推定。昨年に引き続き業務用市場の回復基調とともに、家族や友人同士など幅広いシーンで楽しまれる傾向があると予測している。アドリアン氏は「収穫の喜びを家族や友人と共有することがボジョレーヌーヴォーの本質。若い世代にもワインの入口として楽しんでほしい」と語った。
業務用の躍進目指す
また同日夜、サントリーホールディングスは大阪サントリービルで「2024 ボジョレーヌーヴォーを楽しむ夕べ」をメディア向けに開催。
今年の同社の輸入状況は、ボジョレー地区のヌーヴォーが約3.8万箱(45.7万本、前年比117%)、フランス産新種ワイン全体で3.9万箱(47.3万本、111%)を見込む。特に業務用に注力し、業務用の販売は前年比で117%を計画している。
ラインアップは5種8品目が揃い、業務用限定で「ジョルジュ デュブッフ ボジョレーヌーヴォー」の3000mlボトルが新登場。「同 オレンジ ヌーヴォー」は、ハーフボトルのみの提供となる。販売価格は昨年と同水準を想定している。
老舗ワインショップ「カーヴ・ド・ヴァン」の小川慎司店長は、「ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー セレクション プリュス」を特に高く評価。「タンニンに負けないしっかりとした酸味があり、熟成も楽しめるような素晴らしいワイン」と述べた。
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