地域商品を徹底強化
旭食品は7月31日~8月1日、神戸国際展示場で〝新しい食品問屋のカタチ〟をテーマに「旭食品FOODEM(フーデム)2024」を開催。得意先約1900人が来場した。出展企業は569社(食品119、菓子35、酒類60、チルド32、冷食19、冷菓7、業務用21、地域メーカー119、提案コーナー147、関連会社10)で過去最多を更新。毎年7月は食品問屋の展示会ラッシュ。今年は同社の開催が、月末とあって企画コーナー以上にメーカーブースを前面に押し出してアピール。
特に各地の地域メーカーコーナーでは119社のうち初出展が22社で、年々強化していることがうかがえた。また、遠方で出展できない企業からは62社が出品のみで参加。さらに出展メーカー以外から全国の〝ええもん〟を選りすぐって紹介する「ええもん紹介」コーナーでは常温30社、低温32社の商品をそろえた。ほとんどが初めて披露する商品群で注目を集めていた。同社の地域メーカー売上高は23年度末で約50億円。30年度には100億円を計画。
日々の商談で強化中の菓子・酒類の訴求が展示会でも注力ポイント。菓子は昨年からグループ入りした丸高商会のPBを旭食品ルートで拡販中。また「高知県産ゆず&しょうが のど飴」など、1粒の飴に二つのフレーバーをミックスさせた、市場に見られない付加価値商品も提案。このほかオーガニック菓子も展開し二極化対応を図る。酒類はトモシアグループとしてジャパニーズウイスキーの発売を計画。クラフト系など付加価値商品の拡販を行う。
企画コーナーは、万博を見据えた関西MDを幅広く提案。低温では「大阪・関西うまいもん提案」として大阪名店の冷食や日配品をそろえた。食品では関西の鍋やパンのおとも、関西本社の企業の手土産ギフト、大阪のスナック菓子を訴求。大阪・関西のクラフトビールや地酒、地ワインも紹介した。また、北陸新幹線の延伸を受け、北陸のご当地メニューや食材も強化。
香西物産や大倉などのグループや第六事業プロジェクトによる生鮮・デリカ商品にも注力。このほか珍しい韓国いなり提案や重点カテゴリーのお茶(茶葉中心)、みそも幅広くラインアップ。また、多くのカテゴリーでPB・留め型の需要対応も呼びかけた。
同社の展示会名物のフードコートを今年も展開。メーカーのキッチンカー出展も見られた。その横には常温、低温の新商品試食ブースを配置。来場者は多様な味わいを楽しんでいた。
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