想定上回る約7700人が来場
日本アクセスは7月25~26日、秋季FOOD CONVENTION(フードコンベンション)を神戸国際展示場で開催(既報:東日本 東京ビッグサイト西で)。出展企業は546社(ドライ122、菓子36、アイス26、冷食67、和日配86、洋日配65、乳製品13、生鮮デリカ130)、来場者数は想定を上回る約7700人が訪れ盛況となった。東日本会場同様、西日本も例年とは異なる会場での開催となり、会場レイアウトに苦心のあとがうかがえたが、結果的に多くの得意先が来場。西日本会場のオリジナル企画「フローズンマーケット」は毎年好評で、東日本の得意先も訪れるほどの人気だった。
オリジナル商品の訴求に注力。単品販売にとどまらない、カテゴリー活性策として展開。採用されると製造委託するメーカーが活性化し、小売業においては点数・売上アップにつながる。こうしたコンセプトから、オリジナル商品の開発は、NB商品に見られないものが求められ、今回の展示会ではその象徴的な商品として「リンガーハットの鍋スープ」やワールドバリスタチャンピオン・井崎英典氏とコラボした「井崎英典監修コーヒーバッグ」などをアピール。これらの商品で各カテゴリーの需要掘り起こしを図る。
マーケットインによる開発商品のほか、同社のマーケティング力の高さを示す「トレンド予測・リテールソリューション・情報卸」は、提案内容が日々進化していることを訴求。さらに販促は10月の冷食・アイスの総選挙「フローズンアワード」、認知度の向上が進む「新商品グランプリ」を活用しメーカーの魅力ある商品を、世の中に一層広げていく。このほか乾物・乾麺は相変わらずの人気を博し、強化中の菓子類では専売品として有名銘菓とコラボしたユニークな商品から100円売価で販売が可能な商品など、提案の幅を拡大した。同じく強化カテゴリーの酒類では、チル酒の23年度売上高は売上・数量とも2桁伸長、市場縮小が続く日本酒カテゴリーの中で躍進しており、累計販売個数も50万本を突破している。西日本会場限定の「フローズンマーケット」では、1500品目をそろえ大々的に展開。商品軸では知名度が低いがこだわりの逸品を紹介する一方、売り場軸では家庭用の売り場作りだけでなく、生鮮など冷凍什器の拡大に対応した提案を実施。秋冬に向けた鍋メニューや百貨店向け、脱プラ商品など多様な商品を展開した。またフローズンコーナーでは、フローズントレンド=フロトレを提案。日本アクセスとして特に注目してほしいポイントには「A Point」と表記し分かりやすく訴求した。
なお、10月24日には今回と同じ会場で乾物乾麺展示会を開催予定。池森秀一さんも来場する。
■近畿フローズンマザーセンターの進捗
昨年3月から稼働を開始した近畿フローズンマザーセンターは、23年度の入出庫で4700時間を削減。約20社のメーカーが参加、品目数も増ペースだ。初年度は順調スタートを切ったわけだが、同センターは大阪・関西万博会場と同じ夢洲に位置するため、開催期間中の交通規制への対応が求められる。
同センターは近畿圏の汎用センター10拠点、3PLセンター2拠点に出荷するが、もともと早朝出荷のため、出荷については渋滞問題が避けられる見通し。ネックとなるのは同センターへのメーカー納品だが、前倒し納品での対応を呼び掛ける。パレットで入庫するため手積み・手降ろしがない。一般的なセンターと比べ効率的な仕組みを持つフローズンマザーセンターの特長を、逆にアピールする好機といえるかもしれない。
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