関西では大阪城公園駅・駅前広場で特別メニューを販売
江崎グリコは5月30日のアーモンドミルクの日に合わせ、全国各地のイベントに参加し、その魅力を訴求した。5月30日~6月2日には、アーモンドミルク研究会主催の「アーモンドミルクFES2024」(会場・東京国際フォーラム地上広場)に、同社が東京駅で常設展開する「Glico ALMOND DAYS」を出店。「クラフトアーモンドミルク」やアーモンドプードルを使ったベイクドスイーツを販売。さらに6月1~2日には札幌・名古屋・大阪・福岡で各地のラジオ局とタイアップしたイベントに出店。各会場で異なるメニューを展開した。
大阪では大阪城公園駅前広場で行われたFM802の35周年イベントにキッチンカーで出店。アーモンドミルクの魅力が体験できるフードメニューやスムージーを販売した。フードは「こく旨和風チキン~アーモンドミルクチーズ添え~」(1000円、ハーフ600円)を400食、「アーモンドミルクぶっかけ肉うどん」(800円)は600食、「アーモンドミルクスムージー」(600円)はチョコレートとミックスベリーの2品合計で1200食を用意。
アーモンドミルクは伸長傾向にあるが、依然として認知度アップに向けた施策が必要とされ、同社による今回のイベント出店もその一環。ただ、キッチンカー前には常に人が集まる人気を示し、アーモンドミルクへの関心の高さがうかがえた。好天に恵まれたためスムージーの売れ行きが好調だったが、フードメニューを求める人も多く、素材そのものとメニュー提案の啓発としてはまずまず成功といえそう。
日本にアーモンドミルクが登場して約10年、アーモンドミルク研究会によると2023年のアーモンドミルク市場は販売金額が155億円、販売量は3万klで順調に拡大している。江崎グリコの「アーモンド効果」も、当初は女性ユーザー中心に展開していたが、今では男性や子どもなど飲用層も各世代に広がっている。さらに業務筋でもカフェやラーメン店など多様な業態がアーモンドミルクを採用する傾向が顕著。
伸長する市場だけに競合は多く、国内市場には海外製品も散見されるが、海外品がアーモンドを膨張させて絞っているのに対し、同社はチョコレートの製造工程でカカオを滑らかにするノウハウを有しており、アーモンドを皮ごとペーストして飲料化。このため味わいでは群を抜いており、日本人の嗜好にもマッチした商品作りが行えている。こうした技術力を存分に発揮し、今後は鍋料理や麺メニューなど飲用以外の食事メニューの提案強化でさらなる需要拡大を図っていく。
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