専門性高いショップが集結
阪急阪神百貨店は3月29日、阪神梅田本店のグランドオープンに先駆け、デリカ新商品の説明会を開催。同店最後の改装現場にして、最大の強みである地下1階における「デリカワールド」のコンセプトと出店する有力店を紹介した。
〝毎日が幸せになれる百貨店〟をストアコンセプトとする阪神百貨店の梅田本店・松下直昭販売促進部GMは「圧巻の品ぞろえなど、食べる幸せを提供できることを最大の強みとして、日々の食を豊かにしたい」と意気込みを語った。
大阪・梅田という激戦区の中での差別化策は①コロナ禍でも人気の高いエスニック系飲食店メニューのデリカ化②専門性が高く、こだわりの強いテナントを強化③ワンストップで短時間の買い物に好適な「コンビニデリカ」の新設―が三本柱だ。
説明会当日は「専門性が高くこだわりの強い」店舗に属するショップを紹介。料理人による技や素材などその道のプロが、初めてデリカショップを出店し、その技術や知見を活かした商品展開に臨む。
「発酵DELICATESSEN」では1854年創業のマルコメが、170年にわたる発酵技術を駆使したメニューを展開。素材の魅力を引き出す発酵の力、味噌・甘酒・大豆のスペシャリストとして新たな使い方を提案。和・洋・中のメニュー30種を、量り売りから弁当までそろえる。コンビニデリカでも販売。
「象印銀白おにぎり」では象印マホービンが、121通りの炊き方を有する同社の炊飯器を使って炊き上げた、多種多様なおにぎりを展開。モチモチ感を損なわず、ふっくらと仕上げた。18年、19年と同店の催事企画に出店したことが今回のショップ展開の契機に。〝炊き方極めたおにぎり〟をキャッチコピーに、これまでにないおにぎりメニューをそろえる。
「くりよりや」は、ケー・アンド・ビーインターナショナルの創作料理店「にんにん」の中辻利宏総料理長が、長年培った和食の技術で作り上げた大学芋専門店。サツマイモ・水・砂糖と素材はシンプルだが、フレンチやパティスリー、飴細工に至る多様な技術を活用。配合の工夫で経時変化に対応し、温度帯にもこだわっておいしさや食感を極めた。ワインやハイボールにも合う。
同店の地下1階には54店舗、うち新規14店舗が6日にそろってオープンし「おいしいものと出会えるお店」を目指す。
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