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小商圏都市型SC新業態そよら 堺市に2号店/イオンリテール

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ヤングファミリー取り込み客層の若返りへ

イオンリテールは大阪府堺市へ7月17日に開業する「そよら新金岡」の概要発表会を6月16日にオンラインで開催。そよらは小商圏・都市型ショッピングセンターの新フォーマット。昨年開業した大阪の海老江店に続き、今回で2店目となる。

2019年に閉店したイオン新金岡店跡に出店。1983年開業のショッピングセンターエブリーの核店舗として、ニチイやサティの名も冠した歴史ある店だ。大阪メトロ御堂筋線新金岡駅そばの好立地にあり、周囲は大阪のベッドタウンとして公園や教育・医療機関も充実する子育て世代やシニアに人気のエリア。しかし旧店舗は店も客層も高齢化が進み、店舗転換の必要に迫られていた。イオンリテールの土谷美津子取締役専務執行役員近畿カンパニー支社長=写真=は、「旧店で取り込めなかった30~40代のヤングファミリーをそよらでつかむ」と力を込めた。

「都会の利便性×良好な住環境両方を求める住民たちが集う街のオープンテラス」をコンセプトに、食・健康・サービスが充実する毎日通いたいコンパクトSCを目指す。自然志向・オーガニック・健康・地産地消など、食の多様化に対応した「イオンスタイル新金岡」を核に、子育て支援する食育・託児サービスやカルチャー教室などの19テナントを構える。

サービス面では非対面でレンタル商品やEC商品が返品できるSMARIを初導入。西日本地区初のオンライン相談サービスに特化したイオン銀行でニューノーマルに対応。野外ではフリーマーケットや地元野球チームとのイベントなど地域に根付く企画も実施。3㎞圏内にSM15店、DgS9店と競合環境は激しいが、堺北花田店・堺鉄砲町店のドミナントを生かして立ち向かう。

イオンスタイル新金岡では、イオン初となる未来予測クラウドAIによる店内環境と省エネに配慮した空調システムを導入。外的・人的要素から算出する快適性評価指標(PMV)を空調制御に活用し陽圧管理も実施。冷え過ぎや汚れ・結露を抑制し省力化・省エネにつなげる。

ネットスーパーは駐車場・ロッカー・店内カウンターの3つの受け取り方法が選べる「ピックアップ!」サービス導入で、接触率削減を実現。

地元商品も充実。堺産農産物「堺のめぐみ」や岸和田漁港直送の鮮魚のほか、朝日製パンとの取り組みでは堺ちん電パンやイオン近畿オリジナル山型食パンを販売。郷田商店の手すきおぼろ昆布、利休蔵の日本酒なども展開する。また、低カロリー・高タンパクな大豆のハンバーグや糖質オフのシュークリーム、特定原材料7品目不使用の「やさしごはん」など健康に配慮したトップバリュ商品も訴求する。総菜では量り売りのリワードキッチンや鉄板で店内調理した粉モンを提供する。

【そよら新金岡概要】住所:大阪府堺市北区新金岡町4-1-11▽売場面積:4419㎡(直営 2490㎡、専門店1929㎡▽敷地面積:約6124㎡▽延床面積:約6267㎡▽建物構造 :鉄骨造、地上2階▽駐車台数:97台▽営業時間 :イオンスタイル新金岡8~23時(年中無休)、調剤薬局9~21時▽年間来場者目標130万人。

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