本場の食・雑貨で台湾旅行気分
台湾ファンが待ち望んだ台湾発ライフスタイルショップ「神農生活」の日本第1号店が大阪に登場。近鉄百貨店は「神農生活」のほか、レストラン「食習」や台湾茶セレクトショップ「Oolong Market 茶市場」の3ブランドを、あべのハルカス近鉄本店タワー館10階へ4月9日にオープンした。
神農生活(神農市場有限公司)は台湾で2店舗を展開し、生活を豊かにするこだわりの食材や雑貨の提案で日本人観光客の人気を呼ぶ。そのコンセプトに近鉄百貨店が共鳴し熱烈オファー。フランチャイズ形態での出店を実現した。コロナ禍で開店は半年ほど遅れたが、待ち望む台湾ファンの声援を受けてついにその日が来た。店内には台湾の食や雑貨が充実し、台湾旅行気分が手軽に楽しめそうだ。
開店に当たり、苦心したのが商品ラインアップ。現地の人が愛用する人気商品を集めるため、まだ輸入されていない商品の導入にも挑戦した。約1100SKU(食品約670)のうち、約500(食品約220)が新規に輸入した商品で、今後さらに充実させていくという。
神農生活では直営店への水平展開を予定。また神農生活ブランド商品は他社に卸販売する展望もある。「事業担当者の思いとして、自社店舗のみならず商業施設への出店も含め、5年で10店舗展開したい」(村中勝彦近鉄百貨店総合企画本部事業開発部部長)と意気込む。
「神農生活」では、おいしさや安全安心にこだわった台湾で人気の食や雑貨を集積。食品ではベーシックな台湾のライフスタイルを提案するため、現地の味わいを家庭で再現できる調味料や、フルーツ王国ならではのジャムを豊富に品ぞろえた。「唐辛子ソース」150g税込み1188円、「麻辣油」250g1188円、「ガチョウオイル」320m1620円、「パッションフルーツ・かぼちゃジャム」110g1080円、「台湾コーヒー(ドリップコーヒー)」10g×5パック2484円、「椎茸クリスプ」70g1080円など、商品名だけでも興味深い品々ばかり。
雑貨ではナイロン素材の伝統的な「漁師網バッグ」880円や、「神 農×近鉄本店オリジナルトートバッグ」825円、食器、文具などを販売。店内は木の棚や使い込まれたインテリアを配置するなど、新しさの中にもどこか懐かしい雰囲気を醸し出す演出が施されている。
台湾の家庭料理が楽しめるレストラン「食習」は、現地の調味料などを使って本場の味を再現した。お勧めは9種類の定食セットで、「宜蘭(イーラン)西魯肉団子煮込み」「牛肉と揚げパンの炒め」「ナマコと魚の浮袋と豚肉の台湾式炒め」「鶏肉麻婆豆腐」などのメイン料理に季節野菜・スープ・小鉢2種・ご飯のセット。1320円~。小皿料理やデザート、台湾ビールもある。
台湾茶の文化を啓発するセレクトショップ「Oolong Market 茶市場」は今回新たに立ち上げたブランド。茶葉や茶器、茶菓子が充実している。「沁園 東方美人」45g2484円、「奉茶 府城古錐茶 ティーバッグセット」2.5g×10パック1080円などを販売。
店内には数万円する高価な茶器ものもあるが、まずは台湾茶に親しんでもらうため、急須を使う簡単な楽しみ方なども紹介。台湾茶に詳しい店員がアドバイスする。またティーサロンも併設し、約15種類の台湾茶(烏龍茶・紅茶)や菓子が楽しめる。
【新店概要】▽住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店タワー館10階▽営業時間:10~20時▽面積:約825㎡▽年商計画:3億2000万円。
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