初代と現在のブランド担当者が対談
ダイドードリンコの缶コーヒー「デミタス」が1992年の発売から今年で27年目を迎えた。ブランド初のファンイベント「デミタスの誕生日パーティー」を、誕生日である11月20日に大阪本社で開催した。
WEB抽選で選ばれた60人のデミタスファンを招待。平日開催にも関わらず応募は100人を超え、コアユーザーの40~50代男女が参加。コーヒー雑学や「デミタス」の紹介に加え、9月にリニューアル、新発売のラテなど5品の飲み比べを実施した。
さらにファン垂涎の企画として開発担当者の対談や座談会も行われた。対談では初代デミタス担当者であるコーポレートコミュニケーション部の宮本圭三氏と、現在のブランド戦略担当者であるマーケティング部ブランド戦略グループの土屋淳一氏が開発秘話などを紹介。
宮本氏は1991年の開発当時を回顧。当時の缶コーヒーは190gや200gの容量帯が隆盛で、同社では浅煎りのコーヒーが本流だった中、その真逆を行く小容量のショート缶、深煎りで深みのある味わいの商品開発を行った。そして別の担当者が開発した商品と販売で競い、見事に市場に受け入れられ「デミタスコーヒー」が誕生した経緯を振り返った。宮本氏は「小容量・濃厚・贅沢」といった商品のDNAが脈々と受け継がれていることに自信を覗かせた。
また、土屋氏はデミタスの思い出として2011年に容器に窪みをつける工夫を凝らして差別化した点を挙げた。対談後は誕生日ケーキのロウソクを仲良く2人で吹き消し、会場を盛り上げた。
なお、座談会では「発売当時から飲み続けている」「コーヒーはデミタスしか飲まない」というコアなファンから、商品への質問や要望を通して熱い思いがほとばしり、パーティーの様子をSNS発信する参加者も多く見られた。
WEB先行記事