関西大会は長屋オムライス「関西風ソースのふわトンオムライス」が勝利
カゴメは日本生まれの洋食〝オムライス№1〟を決める実食イベント「カゴメオムライススタジアム2019」の地区予選となる関西大会を3月12日、大阪ガス・ハグミュージアム(大阪市西区)で開催した。
この関西大会を皮切りに、5月18~19日にかけて行われる本選(アーバンドックららぽーと豊洲シーサイドデッキ)の地区予選が各地で開催される。関西大会当日は、審査員の一人で同社執行役員の堀井一彦大阪支店長が「これまでにないオムライスを創作してもらう。世界一のおいしさを誇るケチャップメーカーとして、しっかり審査したい」と挨拶。書類選考を経て選ばれた4店舗(長屋オムライス、古民家カフェ&オムライスの店ビコーズ、KYKカツ&カリー、さば料理専門店SABAR)が、それぞれの特性を活かしたオムライスで腕を競った。
オムライス専門店の長屋オムライスは「関西風ソースのふわトンオムライス」(店舗提供価格800円)を披露。大阪の食文化に欠かせない「ソース」(ケチャップ、ウスターベースで隠し味に生姜、フェネグリーク、黒酢を使用)と自慢のふわとろ玉子、ソースに合う豚バラ肉で勝負。
築80年の古民家を店舗とするビコーズは「プリプリ海老のクリーム・オムライス」(1296円)でエントリー。地元兵庫県の自然栽培野菜や有機コシヒカリ、自然飼料で育った親鶏から生まれた卵を使用。ケチャップはカゴメ「濃厚リコピントマトケチャップ」を採用するなど、自然・健康にこだわりを見せる。
KYKの「食いだおれの味!!大阪ソースオムライス」(780円)は、明石の蛸と淡路産玉葱を使用した、ソース味のバターライスにカゴメトマトケチャップでコクをプラス。玉子は和風出汁でまとめ、蛸と玉葱の串揚げをトッピング、大阪らしさを見せた。
多くの企業からのコラボオファーが止まらない、人気のSABARは「おやすみSABAのオムライス」(780円)で〝らしさ〟を見せる。サバで創ったボロネーゼソースとご飯を合わせ、食べやすく仕上げた。トマトのグルタミン酸、サバのイノシン酸の相乗効果で旨みをアップ。魚の形にしたご飯を寝ているサバに見立て、オムレツの布団をオン。
調理時間50分の中で熱戦が繰り広げられた。審査員(Fujimotoフードプランニング・富士本善寛代表、関西ウォーカー・篠原賢太郎編集長、あまから手帳・中本由美子編集長、ハグミュージアム・佐藤尚巧館長、カゴメ・堀井一彦支店長)の実食を経て、関西代表は長屋オムライスに決定。同店舗メンバーは従業員全員で考えたメニューで勝利できた喜びを隠せない様子だった。
長屋オムライスは審査項目(ケチャップの活用ポイント、地域特性、ビジュアル、味)のバランスに優れ、何よりそのおいしさが評価された。審査員は接戦であったことやそれぞれの店舗特性が活かされていたことを評価する一方で、関西の地域特性を示す際、粉モンや串揚げへの依存度が高いことを指摘する声も。堀井支店長は「大熱戦となった今日の関西大会の勢いを、本選でも活かして欲しい」とエールを送った。
今後地区大会は東北3月14日、中国18日、北陸19日、九州25日、関東甲信越26日、北海道28日、東海29日に開催(四国はエントリー店舗1店舗のため地区大会なし)。
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