ハーゲンダッツとコラボメニューで認知向上図る
トリドールホールディングスの秘蔵っ子、カフェ業態「コナズ珈琲」が好調だ。店舗外観から店内、そしてメニューに至るまで、まるでハワイにいるような空間を演出し国内で24店舗を展開している。
2020年3月期第一四半期決算から同業態を含むカフェ部門の数字が開示され始めた。それによると売上収益12億1300万円(前年同期比44.9%増)、セグメント利益9000万円(2463.7%増)と絶好調。国内事業規模は主力の丸亀製麺(第一四半期の売上収益240億7500万円)の20分の1程度だが、利益面では丸亀製麺(同34億7600万円)と比較しても高収益であり期待感は強い。
コナズ珈琲は旅イメージを演出するため郊外型とし、店内面積は300㎡以上で席数は約60~90席程度とゆったり。メニューはパンケーキやロコモコ、希少なハワイコナ豆を使ったコーヒーなどを揃え、客単価は1500円程度とアッパー。非日常感から女性に人気だが、料理はボリュームがあり数人でシェアすれば1000円以内でも楽しめるのでファミリーや学生の支持も獲得。今後も出店は年2ケタペースで拡大する計画だ。
さらに現状はテレビCMなどの大規模なプロモーションは打たずSNSがメイン。そのため認知率はまだ低いと見られ、課題であると共に大きな伸びしろがあるとも言える。そこで先般コラボメニューを開発し、マスコミ向け発表会を東西で開き情報発信を開始した。8月28日には大阪の藤井寺店で開催し、トリドールジャパンCafé事業部第1課の上阪博志課長が「〝いちばん近いハワイ〟のイメージを徹底させる」と方針を説明。
今回の新メニューは幸せな・秋・落ちてくるという3つの意味を持つ「Fall」がテーマ。ハーゲンダッツアイスクリームとコラボした2品を含む3品を9月5日から期間限定で販売。
「ハーゲンダッツ ショコラシューパンケーキ」(1580円)は、5種のハーゲンダッツアイスを挟んだシューをパンケーキの上に積み上げた。フルーツもたっぷり。「同 カフェバニラスムージー」(780円)は、バニラとコーヒーのスムージーの上にハーゲンダッツのリッチミルクをトッピング。そこにハワイコナ100%のコーヒー豆の粉をかけた。「チーズフォールロコモコ」(1680円)は自慢のハンバーグに香り豊かな濃厚ラクレットチーズを目の前でたっぷりかける。
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