手作り派が増え、冷凍食品も伸長
味の素冷凍食品と日本シュウマイ協会、横浜中華街の中華料理店「招福門」は11月5日、シュウマイムーブメントプロジェクト発表会をオンラインで開催。コロナ禍による社会の急変に対し、シュウマイを通じ食の課題やニーズに向き合い、食生活を豊かにする取り組みを紹介した。
コロナの影響で内食需要が高まり、手作り派が増える一方、毎食手作りでは手間がかかると簡便性も求められ、この半年で家庭用冷凍食品も順調な売り上げを見せる。
味の素冷食はシュウマイ商品を多数ラインアップし、家庭用、業務用とも市場トップシェアを誇る。シュウマイは人数に合わせ食べたい分を加熱でき、冷めてもおいしい。家庭用「ザ★シュウマイ」は4月以降2桁成長を続けており、業務用も「とりあえずシュウマイセット」を提案することで飲食店の落ち込みをサポートしている。マーケティング本部国内統括事業部製品戦略部朴泰洪氏は「内・中・外食へのプロモーションで、シュウマイを一層盛り上げたい」と意気込みを語った。
招福門もシュウマイは人気メニュー。4月から皮、具材が入った「シュウマイ握り体験キット」を販売し、店の味が楽しめると好評を博している。横浜中華街各店舗が提供するシュウマイの食べ歩き企画も計画しており、シュウマイの普及活動に努める考えだ。
日本シュウマイ協会のシュウマイ潤氏は、シュウマイの魅力を熱弁。同氏はシュウマイ好きが高じて今年6月7日に協会を設立し、2月26日を「つつむ」の語呂合わせから「シュウマイの日」に制定した。シュウマイは蒸すだけでなく焼き、揚げも可能、素材、大きさ、個数も自在で多様な食シーンにも対応する。「シュウマイのポテンシャルは非常に高い。これからも魅力を伝え、令和をシュウマイの時代にしたい」と目を輝かせた。
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