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親子で酪農体験と牛乳工場見学会/雪印メグミルク

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谷牧場と京都工場池上製造所で

力強くミルクを飲む子牛に、子どもらも奮闘

雪印メグミルクと京都府南丹保健所は3月27日、谷牧場および同社京都工場池上製造所(ともに京都府南丹市)で「親子で酪農体験と牛乳工場見学会」を開催(協力・亀岡発平成〝ヨメ〟学)。13家族46人が参加し、搾乳体験など子牛とのふれあいを楽しんだ。

京都工場池上製造所のすぐ傍にある谷牧場は昭和18年創業、現在は三代目の谷学さん夫妻が営んでいる。100頭のホルスタインを飼育し、うち搾乳ができる30頭分の生乳を出荷、近畿生乳販連を通じて乳業メーカー等に販売している。1日当たり、1頭の牛から30klの生乳が採れるという。

当日は谷さんが乳牛の飼育から出産、搾乳に至るまでのプロセスを分かりやすく説明。集まった親子は2班に分かれ、それぞれ子牛への餌、乳やり、搾乳などを体験した。飼料にはビール粕やしょうゆ粕など食品残渣を原料としたものを採用し、リサイクルによる環境貢献とコスト削減を実現している。また、子牛に与える乳は家畜用の粉ミルクを使用。生後2~3日は母乳を与えるが、免疫が出来た時点で粉ミルクに切り替える。

いざ乳やり体験―と大人たちに促されるものの、ぐいぐいとミルクボトルに食いついてくる子牛の迫力に、子どもたちはどうしても及び腰。それでも慣れてくると、愛くるしい子牛との触れあいを楽しんでいる様子だった。

搾乳体験でも最初は苦戦する場面も見られたが、コツを掴むと勢い良くミルクを搾り出すことに成功。繰り返し搾られ、さぞ牛もお疲れかと思いきや、谷さんによると「皆さん全員が搾ったものを合わせても、コップ一杯分も出ていませんよ」。牛にしてみれば、むしろもっと搾ってもらわないと乳が張って苦しいのだという。この後、池上製造所の見学が行われ、牛乳の製造工程などが紹介された。

なお、午前中にはメディア向けに昨年ラインを増設した京都工場(池上製造所とは別工場)新棟の見学も実施。これまで海老名工場(神奈川県海老名市)で生産してきた「恵ガセリ菌SP株ヨーグルトドリンクタイプ」の販売が好調なことを受けて、同工場でも昨年から生産を始めている。中身、ボトルの製造から箱詰めに至るまで一貫生産が行われている。

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