全国でブランドセミナーを開催
サントリーホールディングスは、世界的に評価の高いシングルモルトウイスキー「グレンフィディック(GF)」ブランドセミナーを3月5日、ホテル阪急インターナショナルで開催した。
セミナーは「GF IPA」(1400本限定、8000円)の国内発売に合わせ、グローバルブランドアンバサダーのストゥラン・グラント・ラルフ氏を講師に招いて行われ、バーテンダーら料飲店関係者約160人が参加した。
GFはブレンデッドウイスキー全盛時代に初めてシングルモルトを世界に広めたことで知られる。シングルモルトで世界に挑戦するなど革新的な蒸留所でありながら、1世紀近くが経過する今日でも、創業以来同じ製法を継続する伝統企業の一面も評価される。またGF「15年」では桶内で最も成熟している底の方から抜き取り、不足分を上から足していく、シェリー酒の熟成方法「ソレラシステム」をウイスキー作りに初めて採用した。
セミナーでは「12年スペシャルリザーブ」「15年ソレラリザーブ」「18年スモールバッチリザーブ」「21年」「IPA」「40年」が提供され、ラルフ氏がそれぞれの香りと味わい等の特徴、マッチする食事メニューについて説明した。また、サントリースピリッツの販促企画や関西初のショコラ専門店「アルチザン・パレ・ド・オール」の三枝俊介氏によるGF15年使用の限定チョコレートの紹介も行われた。
サントリースピリッツによると、世界のシングルモルト市場は2017年までの10年間で1.6倍増(17年は995万c/s※9ℓ換算)と拡大基調にあり、そのトップに同ブランド(122万c/s、前年比103%)が位置する。日本国内でも10年前と比べると114%と伸長しているが、まだ2.1万c/sと米国の20万c/sの1割程度と少ない。
同社では昨年からツイッターでの情報発信や広告宣伝を強化しており、消費者から高い反応が見られたとして18~19年は2億円のマーケティング投資を実施中。「12年」は全国のバー業態の8割程度で採用され、今後は「15年」の拡売で国内シェアのさらなる獲得に臨む。昨年は前年比151%と大きく伸長、今年は119%となる3.8万c/sを計画。同社輸入ウイスキー合計で178万c/s(109%)を見込んでいる。
なお、同セミナーは札幌、福岡、横浜、東京でも開催され、来場者数は全国で600人程度を見込んでいる。
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