脂質の消化吸収抑制に期待
日本紅茶協会は2月25日に、第3回「紅茶と健康」講演会を東京茶業会館(東京・港区)で開催した。
協会は昨年から講演会を通じ、紅茶の健康機能性の普及啓発を行っている。第1回で取り上げた「インフルエンザ対策」は多くのメディアでも紹介され、市場の活性化にも寄与した。
今回は日本獣医生命科学大学応用生命科学部食品科学科の奈良井朝子准教授=写真=が、「脂質の消化吸収に対する紅茶摂取の効果」について講演。紅茶とケーキの関係など興味深い内容を説明した。
同氏の研究では軽度の高コレステロール血症患者に紅茶を1日5杯、3週間継続したところ、血中脂質やコレステロール濃度の低下を確認。紅茶のポリフェノール、テアフラビン類が作用したと考えられ、「紅茶を脂っこいものと同時摂取すると脂質吸収抑制効果を得やすい」と考察する。また、紅茶は水と脂質の分離促進の働きがあり、ケーキと一緒に食べると口の中は〝油切れの良い状態〟となり相性の良さを感じることができる。
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