全国各地の美味を訴求、お盆需要も狙う新提案「夏のだんらん時間」投入
近鉄百貨店(大阪市)は、2026年中元商戦「2026近鉄夏の贈りもの」を本格始動した。5月8日にネットショップで先行受注を開始し、5月27日には、あべのハルカス近鉄本店など計7店舗を皮切りに各店で店頭受注を順次スタート。同日には、あべのハルカス近鉄本店で恒例の出陣式を開催し、商戦の盛況を祈念した。展開アイテム数は約1450点で、売上高は前年並みを計画する。
近年の中元市場は、従来の儀礼的な贈答需要から、家族や友人、自身へのギフト需要が拡大。帰省時の手土産や自分へのご褒美としての利用も増えており、贈答のカジュアル化が進んでいる。同社では、こうした消費動向を背景に、ご当地感やストーリー性を持つ商品を強化し、“ここでしか買えない価値”を訴求する。

「ハルカス・ニッポン博覧会」と連動し、全国各地の逸品を紹介
同社では今春から、日本各地の自治体や事業者と連携し地域の魅力を発信する「ハルカス・ニッポン博覧会」を展開。5月開催の鹿児島県に加え、6月以降に実施予定の山形県、沖縄県、島根県の計4県を特集し、各県知事のコメントとともにスイーツや特産品、酒類など各地自慢の逸品を紹介する。大阪・関西万博を契機に高まった全国各地への関心を背景に、日本文化の魅力を発信する地域色豊かなラインアップで需要喚起を図る考えだ。

自家需要に対応した大容量品を拡充
自家需要向けでは、自宅用限定カタログ「夏のごちそうグルメ」を引き続き展開。物価高を背景に、〝ボリューム感〟と〝コストパフォーマンス〟を重視した大容量商品を拡充し、お値打ち感を打ち出した。
さらに、中元・自宅用に続く新たな提案として、「夏のだんらん時間」を投入。お盆期間中の団らん需要を狙い、簡便調理と家族団らんを両立する商品を揃えた。タイパ需要を意識した企画で、配送期間も同社初となる8月15日まで対応する。

配達期間をお盆まで延長。タイパ意識で団らん需要を狙う
昨年の歳暮商戦は市場縮小の影響を受け、売り上げは減少。販売休止が相次いだビール類の需要がコーヒーなどの嗜好飲料へ流れた。一方、同社商品政策部の伊藤篤課長は「夏本番に向け、ビール需要の回復に期待したい」と話す。今年も猛暑が予想される中、ゼリーや果汁100%ジュース、素麺ギフトなど涼味商材への期待も高まっている。
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