ロンドンドライジン「シップスミス」でブランドセミナー
サントリースピリッツは1月23日、今春発売したロンドンドライジン「シップスミス」のブランドセミナーを都内で開催。創業者のサム・ガルズワースィー氏、フェアファックス・フォール氏、ジャレット・ブラウン氏がブランドへの熱い思いを語った。
「シップスミス」は、2008年にイギリス・ロンドンで約200年ぶりに誕生したジン蒸溜所でつくられたクラフトジン。10種の厳選したボタニカルをじっくり浸漬し、19世紀の蒸溜器を再現して使用するなど、こだわりの製法でつくられる。高級ホテル、バーで採用されるなど味わいの評価は高く、ロンドンから始まった昨今の世界的クラフトジン人気の先駆けと言われている。
日本においてもプレミアムジン市場はここ数年急拡大しており、18年の市場規模は前年比181%の4.9万c/s。サントリーもプレミアムジンは国産クラフトジン「ROKU」などを手掛けるが、新たに「シップスミス」を導入することでさらなる市場活性化を図る。
導入するのは2品。「シップスミス ロンドンドライジン」(700ml、4200円。アルコール度数41度)は、伝統的なロンドンドライジンの製法で花のような香りとレモンやオレンジを感じる複雑で力強い味わい。「同 VJOP」(同、4735円。アルコール度数57度)は「同 ロンドンドライジン」の約3倍のジュニパーベリーを使用したジン愛好家向け。2品で年間1000c/s(8.4L換算)の販売を計画する。
今回日本での販売に当たり、創業者の3人はバーなど料飲店向けに全国でセミナーを実施。これまで世界中でセミナーを行っているが、3人が揃うのは初めて。ガルズワースィー氏は「日本人ほど『シップスミス』に興味を持ってくれる国はない。サントリーとともに仕事ができ嬉しい」と賛辞。
フォール氏は「アメリカのクラフトビールに刺激を受け、クラフトジン作りに挑戦した」とブランド誕生の逸話を披露。ジンの蒸留免許取得や発売までの紆余曲折を語り、ブランド名は「楽しく飲むという意味のシップ(SIP)と、職人を意味するスミス(SMITH)を掛け合わせた」と説明した。
ブラウン氏はマスターディスティラーとして「シップスミス」の味わいを統括。10種類のボタニカルは世界から厳選し浸漬、蒸留といった製造工程は昔ながらの伝統的な手法にこだわるなど「納得いく素晴らしいジンが出来上がった。多くの方に楽しんでほしい」と自信を見せた。
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