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2025秋&冬の新製品発表会を開催/加藤産業

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約5000人が来場し盛況に

25年秋冬の新製品発表会を開催

加藤産業は7月10~11日、神戸国際展示場で「第52回2025秋&冬の新製品発表会」を開催。608社(常温346、チルド日配冷凍82、酒類145、菓子35)が出展、約7100品目(常温5000、チルド日配冷凍1100、酒類500、菓子500)を訴求した。総品目数のうち新製品は2100品目だった。2日間で得意先約4900人が来場した模様。

今年の秋冬新製品の傾向は-。同社の分析によると、常温では麻辣湯や火鍋など異国メニューを新たに鍋つゆ化した商品が目立っており「ネオ鍋つゆ」として紹介。またレンジ調理、ワンパン調理など時短調理を提案する商品も続々と登場、「続・スマート飯」として提案。健康志向はバラエティ化が進み「○○100%」やオーガニック・有機など素材にこだわった商品が多く「ナチュラル・ウェルネス」としてまとめた。低温は台湾のルーローハンなどアジア飯の商品が多く「国産&アジア飯」を訴求。酒類は適正飲酒の啓発が進んだことから「低アルコール商品」を強化。菓子はメリハリ商品の傾向が強まる中、「日本のこだわり商品」を展開。特に注目は「続・スマート飯」の時短調理を提案する商品群で、今後も注目のカテゴリー。

オリジナル商品では「Kanpy手作りジャム せとかみかんマーマレード」「同 媛まどんなマーマレード」を数量限定で新提案。これから旬を迎えるブランド柑橘2種の魅力を発信。また、同社商品群の柱のひとつ、餡子製品も強化。カンピー・ザ・プレミアムシリーズに初めて餡子製品をラインアップ。「和みの餡」として展開する。このほか原料難が続く海苔製品では量目・売価のバランスに着目しカップ入り味付海苔は有明産、国産、瀬戸内海産をそろえ、おにぎり用では味付の韓国産海苔をラインアップ。自社ブランド新製品は46品目を展開。

地域メーカー商品を集めた「ディスカバリーニッポン」では71社のこだわりメーカーが出展。各支店が推奨する26社の商品も訴求した。KSBコラボレーション企画ではイチビキ、江崎グリコ、オタフクソース、カゴメ、キーコーヒー、サトウ食品、J-オイルミルズ、日本食研、ヤマモリ、UCC上島珈琲とコラボしたメニューを提案。このほかレタスクラブ・低温・酒類・菓子に各コーナーを設け商品やメニューを訴求した。

●販売点数アップへ

中村専務

9月期決算の同社にとって、夏から秋にかけてのシーズンは追い込みの時期。中村考直専務は当面の販売施策を問われ「売り場での点数アップが最重要課題」として販売方針について話した。SNS活用でレシピなど動画を配信し、来店のきっかけづくりを行う。加えてメニュー提案を実施、購入頻度を高める。さらにデジタルとリアル店舗の融合を進める。
なお、直近の販売状況は前年クリアも計画には今一歩という状況が続いており、第4四半期のラストスパートを仕掛ける。ただ、備蓄米効果による客数の増加やコメ不足の時にはパンやパスタ、関連商材が売れた。

一方で物価高の対策としてコメ周りのふりかけ商材も、節約志向や弁当需要で売れ行きを増しており、悪い状況ではないという。ただし値上げラッシュもコストアップも継続しており正念場を迎えていることに違いはない。

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