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冬におススメしたいオイルとは?/ヘルシーオイル・プラス・コンソーシアム

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脂肪燃焼を高める「MCT」と、血流改善に「オメガ3」

三大栄養素のひとつ・脂質の中で近年高い注目を集める「MCT」と「オメガ3」。専門家の知見や最新の研究データ等を交えながら健康価値を広く発信する「ヘルシーオイル・プラス・コンソーシアム」は11月27日に都内でメディア勉強会を開き、医療の最前線で活躍する2人の医師と、日清オイリオグループ基礎研究所の渡邉愼二氏を招き、MCTとオメガ3で生活習慣病予防、冬の健康管理に役立つ情報を紹介した。

厚生労働省から今年発表された「令和4年国民健康・栄養調査結果」によると、直近10年間で男性肥満者(BMI値25以上)の数が増加傾向。悪玉コレステロール値についても男女ともに高い水準にある。肥満と悪玉コレステロールで注意すべき健康課題として、油(脂質)を避けるのではなく、MCTやオメガ3といった良質な油を上手に取り入れることが重要となる。特に今年は夏の平均気温が1898年の統計開始以降で最も高く、秋(10月)になっても真夏日が続出するなど、体調の変化を訴える人が増加している。

虎ノ門中村クリニック院長の中村康宏氏=写真左=は、身体活動の強さを示す指標「METs(メッツ)」を通じて、通常の油よりも約4倍速くエネルギーに変えるMCT(中鎖脂肪酸)を推奨。普段の生活にMCTを取り入れることで脂肪燃焼効果を高め、基礎代謝量が高まる冬こそ「脂肪燃焼ボーナスタイム」と強調した。
また、日清オイリオグループ基礎研究所第1課渡邉愼二氏=写真中央=は、1950年代に医療領域で活用が始まった「MCT」について、90年代に食品領域への応用が進み、2000年以降には研究が進み新たな予防機能が発見され、健康寿命延伸への期待が高まっていると説明。総カロリー摂取は減少しても肥満者が増加する現代社会において、カギを握るのはNEAT(非運動性熱産生)の低下が大きな要因と指摘する。MCTを食生活に取り入れることで脂肪の代謝を高め、肥満の予防、生活習慣病リスクを回避する食生活の重要性を解説した。
そして、各種メディアで話題の工藤内科院長の工藤孝文氏=写真右=は、「今日からでも始めてほしい」とオメガ3の重要性を語った。オメガ3は、細胞の細胞膜に柔軟性を与え、カラダの「めぐり」を整える働きがある。夏から秋にかけての寒暖差の激しさ、さらには寒い冬が予想される今年は血流の悪化による体の不調を訴える人が増加している。オメガ3は血流改善に加え、冷え性改善、アレルギー症状の緩和、肌荒れ改善など様々な健康効果が期待される。アマニ油やえごま油の継続摂取が理想的という。

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