下期は上期上回る商品攻勢へ
イオンは、「トップバリュ」秋の新商品説明会を8月31日にイオンモール幕張新都心で開催。上期の約1200品目を上回る新商品・リニューアル品を下期に展開し、年間で約3000品目に達する見通しだ。今期1兆円を目標に掲げるトップバリュについて、土谷美津子社長は「上期(3~8月)は前期比110%と順調。確実に達成できる」と語り、失敗を恐れない積極的な商品開発を仕掛けていく考えを示した。
「トップバリュ」は、マス向け「ベストプライス」、スモールマス向け「トップバリュ」「グリーンアイ」等を展開。価値観と世代、中でもZ世代へのアプローチに注力している。3月発売の「もぐもぐ味わうスープ」は累計130万食、6月20日発売の「ガトー・ソワイユ」シリーズと「Nuts&Joy」シリーズは140万食、7月25日発売の「プレミアム生ビール」はわずか1カ月で100万本、「バーリアルグラン」は発売から3カ月で5000万本を突破する大ヒットを記録した。土谷社長は「店舗は消費者の声が一番近くで聞こえる。その声をスピーディーに生かせるか否かが使命」と、トップバリュの強みを語った。
秋冬も価値ある商品を次々と開発していく。チルドレディミールシリーズ「もぐもぐ味わうスープ」に続く第2弾。9月6日発売「おうちで楽しむCafeごはん」(全11種)は、世界各国の屋台メシをフードコーディネーター監修のもとカフェ風にアレンジした。レンジで温めてごはんにかけるだけの簡便品ながら、肉も野菜もたっぷり具材の満足感。日本、韓国、中国、台湾、メキシコ、タイ、欧風のメニューが298円~398円で味わえる。イオン、イオンスタイル、マックスバリュなど全国約2000店舗で販売する。
新感覚ナッツ「Nuts&Joy」シリーズに、新たに「Magic Nuts」(全5種)が9月19日から登場。全国のイオン、イオンスタイルなど約1700店舗で販売。サラダやデザートにふりかけるトッピング提案。各40g、198円。また新発想のミックスナッツ「Joy&Nuts」にも6品、一口サイズの「One Bite」にも5品を追加する。
若年層で見られるアルコール離れ。あえて飲まないソバーキュリアスにも対応した新感覚飲料「クラフテル」シリーズの第1弾「by19Nineteen」2品を、まいばすけっと全店(1100店)を中心に首都圏1232店舗で9月26日から発売。ドリンクのスペシャリストとして、香りを味わう飲み物〝香飲〟を提案する香飲家が監修した。第1弾のクラフトコーラ、クラフトジンジャーエール(各270ml瓶、350円)のほか、24年度にかけて20~30種類の新商品を発売。主に飲料売り場で展開する。
この他、一流シェフが全面監修したチルドレディミール「おうちで楽しむプロのひと品」シリーズや、コーヒー鑑定士・川口雅也監修レギュラーコーヒー、サンドイッチ、グリーンアイのオーガニック商品も拡充。「ベストプライス」では31品目の値下げも検討している。
2023年9月11日付