計画比で倍増の売れ行き
濃厚なチーズソースをもっちりとしたチーズ生地で包み込んだ。カマンベール風味とゴルゴンゾーラ風味の2種類。プロセスチーズ市場はベビー、6P、スライスが大方を占め、ナチュラルチーズも最近こそラインアップが増えているが、シュレッド主体の売り場には違いない。そこへ新形態を提案するのは冒険でもあった。
発売時の環境は原料高騰、為替は円安に振れだしたころで決して良くはなかったが、消費者はもちろん流通サイドもこうした新提案を待っていた。配荷は順調に、そして加速して進み、10~11月累計で初年度1億円の売上計画比223%の好スタートを切った。
量販店に加え大手CVSに採用されたのも大きい。若年層の目に触れることになり、SNSでの話題沸騰につながった。課題と目された売価(希望小売250円、当面の売価は198円中心)も「210円でもおいしい!」の声が上がるなど、理解が進んでいる様子。
今後の回転率がどうなるか。まだトライアル提案が必要ではある。原料高や為替をにらみ、本格的な販促も来年から。逆にいうと製販が本気で売り込めば、市場の1カテゴリーとなりえる「期待の新人登場」といえそうだ。
2021年12月20日付