2020年は天ぷら粉発売60周年
昭和産業は、来年4月入社予定の内定者36人とベトナム人研修生2人の合計38人による「体験型内定式天ぷら研修」を10月1日に本社で行った。
翌年入社の内定者を対象とした天ぷら研修は今年で4年目。今年はベトナム人研修生2人(神戸工場、船橋工場勤務)と聴覚障がい者が初参加。世界で初めて家庭用天ぷら粉を開発・販売したパイオニアであり、天ぷら粉国内シェア№1(業務用含む)企業として、天ぷら粉を使った研修を通じた会社への理解と社会人になることへの自覚を促すことを目的に行われてきた。
今年は新妻一彦社長が3年ぶりに参加。中村圭介専務執行役員とともに天ぷら職人姿に扮して、内定者に入社へ向けての心構えと天ぷら調理の実技指導を行った。新妻社長は天ぷら粉の歴史を振り返りつつ、「天ぷらを通じて当社の歴史を肌で感じてほしい」と話し、社会人として、研修を通じて同期との絆の大切さなどを伝えた。
天ぷら研修では「SHOWAマイスター(天ぷら)」のシニアマイスター2人、薄井富美子氏(商品開発研究所家庭用グループ主任)と、藤野卓也氏(ミックス・パスタ事業統括室カテゴリーリーダー)が、天ぷらに関する知識や調理のコツを指導。
6つの班に分かれての調理実習時には、マイスター初級の資格を持つ新妻社長と中村専務が各テーブルを巡回、アドバイスを送った。天ぷら調理では用意されたエビ、豚ヒレ肉や、かぼちゃ・ナスなど野菜類、柿・栗などの果実、饅頭、卵焼きなど変わり種を使って班ごとに決めたテーマで盛り付けまでを行う。そこでは「発想力」「チームワーク」「臨機応変な対応力」が求められる。
閉会に際して中村専務は「天ぷら粉の魅力を分かってもらえたと思う。今日の同期とのチームワークを昭和産業で活かしてほしい」とエールを贈った。
なお、最後にサプライズとして、同日62回目の誕生日を迎えた新妻社長に、内定者が揚げた天ぷらをトッピングしたバースデー天ぷらケーキが贈られ、天ぷら粉発売60周年の節目に入社する内定者にとっても印象深い研修となったようだ。
また、今年4月から天ぷらに関する社内認定制度「SHOWAマイスター(天ぷら)」を導入、運用を開始している。初年度は役員を含む全社員の知識の底上げを図るため、8月にeラーニングによる初級講習と検定試験が行われ、対象者全員1382人が合格となり、「初級」認定取得者も数百人に上る。今後は「中級」「上級」の講習と検定試験を行い、全社一丸となり天ぷらの魅力を発信していく。
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