ランニング前後のコーヒーで走力向上を
ネスレ日本は銭湯を活用した新たな取り組み「銭湯×コーヒー ランニングステーション」を、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合(浴場組合)と5月から都内の銭湯8カ所で展開。「ネスカフェ」の拡大に向け家庭外飲用の機会創出に力を入れる中、ランニング愛好家をターゲットにコーヒーの健康性を訴求する。
自家風呂の普及に伴う入浴者数減少等により近年銭湯の数は減る一方、ランニング愛好者が荷物を預けたり、シャワーを浴びるために利用するランニングステーションへの需要は高まっている。
今回の「銭湯×コーヒー ランニングステーション」では、荷物を預け、着替えができ、ランニング後には大きな湯船で入浴して疲れを癒し、マッサージ機器で体のケアもできる。
利用者にはランニング前と入浴後に1杯ずつコーヒーの飲用を推奨。コーヒーには含有成分カフェイン、ポリフェノールの働きにより基礎代謝を高め、脂肪燃焼を促進させる作用があり、ランニングのパフォーマンス向上が期待できる。入浴料460円に加え、「ネスカフェ」のアイスコーヒー(150ml)を30~100円(各銭湯によって異なる)で提供する。
各銭湯をスタートとゴールにしたランニングコースも作成。シドニー・アテネオリンピック長距離元日本代表の大島めぐみ氏が銭湯周辺を実際に走って監修した。銭湯別に初級者~上級者向けコースがあり、どのコースも交通量が少なく走りやすく、川や公園などの街並みも楽しめる。
初級者向けコース=若松湯(足立区)、中級者向けコース=堤柳泉、寿湯(以上台東区)、梅の湯(立川市)、第一金乗湯(板橋区)、松の湯(品川区)、上級者向けコース=白山湯(江東区)、萩の湯(台東区)を設ける。
5月21日に参加銭湯の一つ「堤柳泉」でお披露目会を開催。ネスレ日本飲料事業本部の髙岡二郎氏は「コーヒーの運動との相性の良さを広めたい」と今回の狙いを説明。同ウエルネスコミュニケーション室の福島洋一室長も「コーヒーは運動と組み合わせることで、健康効果が発揮される。水分補給にもなる」と科学的見地を示した。
さらに浴場組合の佐伯雅斗常務理事は「銭湯と言えばコーヒー牛乳だが、これからはコーヒーも応援したい」と期待。ランニングコースを監修した大島さんは「今回の銭湯での取り組みは着替え、入浴、コーヒーとランニング愛好家にとってまさにフルコースの内容」と絶賛した。
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