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キョクレイ神戸六甲物流センター稼働/ニチレイロジグループ

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高機能サービスを西日本で初展開

神戸六甲物流センター

会見する堀内博文社長㊧と成田大樹神戸六甲物流センター所長

ニチレイロジグループのキョクレイは、同社初となる西日本地区の拠点「神戸六甲物流センター」を1月15日から稼働開始した。

地域ごとに物流企業を配し、エリア物流を展開する同グループの中で、キョクレイは神奈川エリアを担当。海外から飲料(果汁原料)・乳製品原料(チーズなど)を中心に調達し、同社独自のシーガルⅦ(保管・通関・国際複合・情報・流通加工・食品分析・配送のトータル提案)による付加価値の高い物流サービスを展開している。既存客からは、西日本エリアでも同様のサービスを求める声が高まっており、今回、貿易総額が国内第4位で果汁・乳製品などの扱いも多い神戸港から15㎞の好立地に拠点を設けた。

4階には水平搬送ラックとプッシュバック式ラックを導入。水平搬送ラックにより、レーンの手前にシャトル台車を置くだけで商品を奥に格納したり手前に搬出することも可能となり、作業員の導線短縮が図れる。また、通路が不要になることで保管効率も向上。プッシュバック式ラックとの併用でさらに高い保管効率を実現した。

奥行き12パレットを格納できるレーンを180本設置。プッシュバック式ラックと併せ約2500パレット保管できる。大口商品は水平搬送、残数に応じてプッシュバック(約400パレット保管)に移す効率的な運用を行う。

検品室は合計3部屋設置。うち1部屋は排水処理設備も備える。動物検疫の指定検査場所の認定も受けており、厳格な衛生管理のもと、サンプリング作業にも対応。検品室内には冷凍機も設置、細かな温度調整も行える。3階には約100パレットを同時解凍できる解凍室も。冷却設備から排出された熱量を再利用し、庫内温度を10℃に保つ業界初の排熱利用設備によりサステナビリティを推進する。

これまで対応が難しかった外国貨物についてもタブレットの活用で、事務・現場の作業効率化、情報共有の迅速化を実現。情報の可視化により作業の進捗をリアルタイムで把握できる。検品室のオンライン化で、当センターでの通関処理を、旗艦となる大黒物流センターから遠隔で行える。

受注窓口は大黒センターに一本化しており、神戸六甲物流センターも6割は既存顧客の西日本エリアの工場など、約20カ所を中心とした50件程度をフォローする。同センターは1.5万t規模の増設スペースもあり、今後の様子を見ながらキャパ拡大も視野にある。

保管・配送だけでなく、機能性の高い物流サービスを実現する同社だが、効率化の要は飲料原料と乳製品に特化していること。また、東西の拠点が連携し、在庫バラつきの調整を目的とした「キョクレイライナー便」による、さらなる効率化も検討している。

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