10月末にも野口宇宙飛行士がISSで試飲予定
森永乳業は9月9日、「森永ミルク生活(宇宙用)」の宇宙打ち上げ記念イベントを行なった。
「森永ミルク生活(宇宙用)」は大人向けの粉ミルク「ミルク生活」の宇宙版で、6大成分などはそのままに宇宙食用として特殊容器に入れられたもの。今年6月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)より、粉ミルクとして初の宇宙日本食として認証を取得した。
今年10月23日に打ち上げ予定されているアメリカ民間宇宙船クルードラゴンに搭乗する野口聡一宇宙飛行士が半年間の国際宇宙ステーション(ISS)滞在中に飲む予定で、早ければ10月末にも実現する見通し。
宇宙打ち上げ記念イベントには、毛利衛宇宙飛行士と歌舞伎役者の片岡愛之助さんがゲストとして登場。毛利さんが搭乗したスペースシャトルの打ち上げ時や船内生活などの映像を背景に、宇宙での食生活などについて話した。
毛利宇宙飛行士によると、これまでの宇宙食はアメリカやロシアのものが多く、現在JAXA認定の日本食は540種類程度。近年は日本食が増加し、日本人宇宙飛行士の食生活もすいぶん豊かになったという。
また、宇宙飛行士全般的にはスパイシーな宇宙食が好まれるとのことだが、宇宙と地上とでは食の好みが変化する傾向があり「地上では滅多に口にしない甘いものが無性に食べたくなった」といったエピソードも披露した。
「森永ミルク生活(宇宙用)」を試飲した毛利宇宙飛行士と片岡さんは、「非常にまろやかな味わい」「甘みが少なく飲みやすい」とコメント。
また、宇宙生活では骨密度低下現象が問題視されていることから、カルシウムを含む機能性成分配合で栄養価が高い「森永ミルク生活(宇宙用)」について毛利宇宙飛行士は、「栄養バランスの良い日本食ができて嬉しい。賞味期限が長く宇宙食に最適で、骨問題改善にも貢献できる食品」と絶賛し、エールを送った。
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