休業・時短で大打撃
一般社団法人日本フードサービス協会は4月度の外食産業の市場動向を発表。新型コロナウイルスの影響による休業・営業時間短縮で売上高は前年比60.4%となり、調査開始以来では最低を記録。特に飲酒・夜業態・喫茶の落ち込みが厳しかった。
全国的な緊急事態宣言の発令で休業・時短営業が増加した。営業を行った店でも大幅に客数が落ちている。業態別の売り上げでは「ファーストフード業態」が84.4%。これでも持ちこたえた状況でテイクアウト、宅配などが下支えした。中でも「洋風」が102.8%と増加。テイクアウト販売限定に切り替えたマクドナルド(既存店106.5%)などが気を吐いた格好。「麺類」は商業施設やフードコート休業による客数減が響き45.4%。麺類大手の丸亀製麺も4月の既存店売上高は55.3%に減少し、足元ではテイクアウトを解禁している。このほか「和風」84.2%、「持ち帰り米飯・回転寿司」は78.4%だった。
「ファミリーレストラン業態」は40.9%。テイクアウトやデリバリーを強化したが、従来から店内飲食の比率が高くカバーし切れず。テイクアウトなどを強化した「中華」は62.5%。王将フードサービスは直営既存店が78.1%だったが、テイクアウト構成比は全体の4割になり、売り上げも倍増し手応えを感じている。ほか「洋風」40.8%、「和風」35.1%。「焼き肉」は休業が多く30.9%に。
「パブ・居酒屋業態」も苦戦。多くが休業し、売上高はほぼゼロ。「パブ・ビアホール」は4.1%、「居酒屋」は9.7%。同じく休業で「ディナーレストラン業態」も16.0%、「喫茶業態」は27.6%だった。
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