最新鋭の武蔵工場で中華まんの魅力を満喫できる!!
中村屋(東京都新宿区、鈴木達也社長)は、埼玉県入間市にある武蔵工場内に、日本初となる「中華まんミュージアム」を1月25日からオープンする。また、14日には地元の小学生とその保護者、報道陣を対象とした先行内覧会が行われた。
同社は1901年にパン屋として創業を機に、国内初のクリームパンや中華まんじゅう、月餅、純印度式カリー、日持ちする水羊羹など、さまざまな独創的な商品を発売してきた。中華まんの発売は1927年。創業者夫妻が旅行先の中国での包子との出会いがキッカケと言われる。
日本初の中華まんミュージアムは、同社が昨年100億円を投じて竣工した中華まん専用の武蔵工場敷地内に設立。ミュージアムは「見て」「聞いて」「触って」「味わって」といった〝体感〟を重視した設計となっている。鈴木社長=写真=は「家族でのおいしい思い出作りにして欲しい」とミュージアム設立への想いを語り、中村屋と中華まんのファンづくり、地域との共生を目指す。
ミュージアム内の見学コースは4つのゾーンから構成されている。中華まんや同社の歴史を映像で学ぶ「シアター」からスタート。続く「工場見学」では、具や生地を作る工程をガラス越しに見学する。そして「おいしさゾーン」では、中華まんに因んだ各種ゲームが楽しめる。最後は「キッチン」で出来立ての肉まんを試食。帰りにはお土産も用意されている。
また、館内では故やなせたかし氏がデザインした中華まんのキャラクター「ニック」と「アン」が至るところに登場し、参加者を楽しませてくれる。
施設は完全予約制で、すでに3カ月先まで予約が詰まっている。そのため、本来は休館日にあたる3月27・28日、4月3・4日の臨時営業を行い、予約受付を1月26日から開始する。年間来館者見通しは約9000人。
なお、武蔵工場(敷地面積8.3万㎡、延床1.5万㎡)では、手包みと同じように生地を1個分ずつ分割、丸めて伸ばしてから具材を包み込む独自製法を採用。生産能力は日産40万個。最新の生産管理システム、トレーサビリティ、フードディフェンスなど品質保証体制を強化。武蔵工場稼働により、全4工場での中華まん製造能力は130%。コンビニを中心に拡大が続く市場(17年は670億円で過去最高/メーカー出荷ベース)に対応する。
【概要】所在地〒358―0033埼玉県入間市狭山台234▽電話04―2935―1592▽受付時間9時30分~16時▽休館日水・木曜日、年末年始、工場休業期間(5~8月)▽案内時間10時~、14時~(所要時間約90分)▽完全予約制、各回20人(最小遂行人数2人)▽入場料無料▽予約は、個人(9人以下)はインターネット、団体は電話。
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