想定の5倍が参加、全国70人規模の「わくわくAI探検隊」始動
Mizkanは、営業現場での生成AI活用を加速するため、営業本部の社員が主体となって企画・運営する社内コミュニティ「わくわくAI探検隊」を2025年9月に立ち上げた。
社員が“自分たちで作る”AI学習コミュニティ
「わくわくAI探検隊」は、営業本部の社員が自ら募集・企画・運営まで行うボトムアップ型の取り組み。
モットーは“楽しく・気軽に・ともに学ぶ”。オンラインを中心に、全国どこからでも参加できるのが特徴だ。
年齢や経験を問わない手挙げ式の募集には、営業本部内の8割を超える支店・部署から応募が集まり、最終的に約70人が参加。想定の5倍以上となり、社員の関心の高さがうかがえる。
仮入部から本格学習まで、段階的にスキルアップ
● 7~8月:AIの“基本のキ”を学ぶ仮入部期間
* 文章生成・画像生成を使った「支店対抗ロゴ作成企画」
* 生成AIでデザインした案を投票する「公式キャラクターコンテスト」
体験型ワークショップを通じ、生成AIの仕組みや使い方のコツを自然に学べる内容とした。
● 9月~:全国の仲間と学ぶ「秋期講習」
本入部後は、リアルとオンラインによるハイブリッド研修を実施。
座学だけでなく、実務に近いテーマに挑戦したのが特徴だ。
特に盛り上がったのは、「ひなまつりレシピバトルロワイヤル」。
生成AIを駆使して新しいレシピや販促企画をチームで提案し、店頭での活用も視野に検討が進むという。
背景にあるのは“AIを楽しみながら続ける”という発想
ミツカンでは、2024年度からモデル支店を中心に生成AI活用を進めていた。その中で生まれたのが、「楽しさ」と「仲間」の存在が活用を広げる鍵になるという気づきだった。
そこで2025年度は部活動スタイルを導入。
社員が主体となり、柔軟な発想でAIを業務に取り入れる仕組みづくりに踏み切った。
営業本部長の鈴木亘氏は、
「AIは避けて通れない技術だが、本当に差が出るのは“どう使いこなすか”。枠にとらわれない発想で、新しい価値を生み出してほしい」
とコメントしている。
WEB先行記事







