「サントリー天然水」が〝ちょ備蓄〟始動

発表会の様子(溝本部長㊧と木村教授)
サントリー食品インターナショナルは、9月の防災月間に先立ち「サントリー天然水」の新たな防災備蓄啓発活動として「ちょ備蓄」プロジェクトを8月22日からスタート。初日には都内で発表会を開催し、ブランドマーケティング本部の溝本将洋部長が概要を説明した。
国内清涼飲料市場ナンバーワンブランドである「サントリー天然水」。自然災害が多発する中、同社はミネラルウォーターを飲料価値だけでなく、インフラ価値も有し防災備蓄を啓発することを責務と考え、これまでも日頃から備えておくことの大切さを伝えてきた。しかし、備蓄に対しては「実際、何を備えればいいのか分からない」など、難しさをイメージする生活者も少なくない。
そこで、「ちょ備蓄」プロジェクトでは、備蓄への心理的ハードルや固定概念をなくし、〝できることを、いつも、ちょっとずつ〟始めることから、もしもの備えにつなげることを提案する。防災備蓄に関する実態調査を実勢したところ、73%以上が「日常的に買い置きする習慣」がありながら、「自宅の備蓄が十分にある」と答えた人はわずか2.9%にとどまった。溝本部長は、「備蓄というと、専用品や大量多品目を考える人もいるが、普段食べている食品も備蓄になる」と語り、一例として「いつも使っているものをちょっと多めに買う」「子どもが好きなお菓子をちょっと買い増す」「家庭のちょっとしたスペースも備蓄に有効活用してみる」などをあげた。ちょっと意識を変えるだけで、日常の構造が備えとなり、もしもの時の安全安心につながることを伝える。

ちょ備蓄コーナーを提案
今後は、特設サイト、SNSで発信するほか、店頭では「ちょ備蓄コーナー」も計画。「サントリー天然水」だけでなく、備蓄に必要な、即席麺、菓子、衛生日用品などを取り揃えた売り場として、中長期的に3,000店舗での展開を目指す。
また、トークセッション「防災・備蓄意識の実態と新たな行動提案」では、防災心理学・防災教育学の専門家、兵庫県立大学環境人間学部・大学院環境人間学研究科の木村玲欧教授が登壇。「防災は特別なものという思い込みが、防災備蓄における一番の課題」と指摘すると、「日常で取り組みやすいアクションを提示することが、社会の防災備蓄力の底上げになる」と語った。
「ちょ備蓄」プロジェクト特設サイト
https://www.suntory.co.jp/water/tennensui/chobichiku
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