VR体験でつくり手のこだわり伝える／サントリー

「プレモル」工場見学ツアーをリニューアル

官能検査のＶＲ体験

梅澤工場長㊧と中村課長

昨年竣工60周年を迎えた、サントリーの「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」（東京都府中市）。「ザ・プレミアム・モルツ」の主力工場として製造工程が楽しめる見学ツアーも人気だが、その内容をリニューアル、有料化（税込1,000円／所要時間90分。来場者年間4万人を計画）し、4月10日から一般公開する。3月21日にはメディア体験会を実施し、梅澤祐輔工場長が概要について語った。

梅澤工場長は、リニューアルのポイントとして「美味追求、品質向上に真摯に努めるビールの〝つくり手〟の思いが、お客様の心に届く内容にこだわった」と説明。自然の恵みに感謝し天然水にまでこだわるものづくりの魅力と、つくり手の「世界最高峰のビールをつくりたい」という思いを伝え、工場ならではの「プレモル」の飲用時品質をより一層体感できる場として、これまで以上に付加価値の高いビール工場体験を目指した。

見学ツアーでは、まず新たに制作したつくり手の思いを伝えるビジュアルシアタームービーを視聴し、専用通路で麦芽・ホップ・天然水の素材選び、仕込み、発酵、貯酒、ろ過、パッケージングの様子が楽しめる。また普段は入ることができない官能検査室に、VRスコープを使用して潜入するコンテンツを新設。検査員たちが、製造工程ごとのサンプルから最終製品まで五感を活用し細かくチェックする現場を疑似体験できる。

見学後は、ゲストホールで「ザ・プレミアム・モルツ」「同〈ジャパニーズエール〉香るエール」「同マスターズドリーム」が合計３杯まで楽しめ、神泡アート体験、セルフサーブ体験も用意する。ビールカンパニープレミアム戦略部の中村昌平課長は「ビールファンを増やすためには、飲用体験に優るものはない。ビールは人を笑顔にすると信じており、工場見学で一生涯、心に残る体験品質を届けたい」と多くの来場者を期待した。