パティシエの酪農体験・企画背景などを動画でも紹介
東急池上線「池上駅」徒歩7分の場所にある「ノミガワスイーツ」(東京都大田区池上2-22-3)では、千葉県館山市にある「須藤牧場」から直送された新鮮なジャージー牛乳を使用し、ミルク感たっぷりの特別なスイーツやパンを販売する「Milk week」を、12月12~19日まで開催中!
店内では期間中も日替わりスイーツが購入できるほか、「須藤牧場」のジャージー牛乳を1杯(100ml)150円で試飲できる。
■所属パティシエがオリジナルスイーツを日替わり販売
子育て中であるなど、さまざまな環境や理由により自分の店を持てない、長期間勤められないパティシエたちに厨房と販売スペース(店頭)を提供するスタイルで、昨年2月にオープンした「ノミガワスイーツ」。
現在所属するパティシエは9人で、自分たちが作ったオリジナルのスイーツやパンなどを、日替わりで販売している。各パティシエには固有ファンも多く、地元のみならず「パティシエカレンダー」を確認し、遠方からお目当てパティシェのスイーツを求めて来店する客も少なくないらしい。
初日(12月12日)担当の片岡花乃さんも、そうした人気パティシエの1人。
■森永乳業の全面支援で「Milk week」が実現
特別企画「Milk week」の開催は、森永乳業が「ノミガワスイーツ」とその所属パティシェたちを全面的に支援することで実現した。
企画初日の12月12日に「ノミガワスイーツ」店内で行われた発表会では、森永乳業の鴨志田真弓さんが今回の企画概要や実施背景などについて説明した。
鴨志田さんは自身による社内提案制度により、生産者・販売者・購入者がつながる機会を提供する「みるくのえん」を、今年5月に立ち上げたばかり。
いわゆる6次産業の支援事業で、鴨志田さんは関東近郊を中心に全国の牧場や生産者・販売者を訪ねてコミュニケーションを重ねることで、酪農に関わる課題解決に向けて日々活動している。
そうした活動を機に出会ったのが、「ノミガワスイーツ」を運営管理する株式会社G.U.styleの小薬順法社長。建築・不動産業が本業だ。
最終的に、今回企画で素材としてのジャージー乳を提供する「須藤牧場」に、パティシエ9人とその家族・関係者などを含めた計25人が、12月1日に同牧場で酪農体験会を実施。
各パティシェが、生乳を単なる原料として使用するのではなく、「どういう状況で育てられているのか」「優位性・問題点は何か」などを踏まえた上で創作活動に臨んでほしい…という小薬社長の強い思いがあった。
今回、森永乳業は酪農家とスイーツの生産・販売者をつなぐ役割を果たしている。
発表会で鴨志田さんは、「みるくのえん移動販売車での出張販売だけでなく、つなぐプラットフォームづくりなども手掛けていきたい」と話した。
■イマーシブによる酪農体験の模様と現状課題をYouTubeで配信
須藤牧場では搾りたてのジャージー乳の味・風味などを確認するだけでなく、餌やりをはじめとする牛の世話や、環境問題・社会課題について考える座学も行われた。
酪農体験として革新的だったのは「イマーシブ(没入)」を取り入れたこと。
これら牧場での酪農体験の模様や「Milk week」の企画背景などについて紹介するトークショーが、12月14日20時30分から約1時間、YouTubeでライブ配信された。
その中で酪農体験会に参加した小薬社長が、体験会を経て深刻な課題として捉えた「飼料価格の高騰」について語っている。生乳の生産量や取引価格などについて自ら情報収集し、酪農業界における多くの課題と現状について話を深堀りしているのが印象的だった。
同内容はYouTubeにて現在再配信されている。
「ノミガワスイーツ」公式サイト
https://n-sweets.com/
「ノミガワスイーツ」Instagram公式アカウント
https://www.instagram.com/nomigawa_sweets/
「Milk week」企画についての動画配信(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=KlGbbdOdQjg
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